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退去求められた「性暴力救援センター大阪SACHICO」 移転場所決定 24時間相談に対応

02/14 12:30 配信

 大阪府松原市の民間病院を拠点として活動する性暴力救援センターが資金不足などにより病院から退去を求められていた問題で、大阪市住吉区の府の施設に拠点を移すことが決まりました。

 大阪府松原市の民間病院内を拠点とするNPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO」はワンストップ支援センターとして24時間体制で相談を受け、診察や緊急避妊薬の投与のほか、警察への仲介や心のケアなど必要な支援を提供してきました。

 しかし、人材や資金の確保が難しくなり、来月末で病院から退去することが決まっていて、これまで過去の利用者などからなる市民グループが存続と公立病院内での拠点の確保を大阪府に求めていました。

 大阪府は14日の戦略本部会議で、大阪市住吉区にある府の施設「こころの健康総合センター」内にSACHICOの拠点を確保し、工事が完了次第移転すると発表しました。

 新たな拠点では、日中は非常勤の医師が当番制で診察する体制を確保し、24時間相談に対応できる支援員を配置するということです。

 大阪府は新年度予算に約1億円を計上し、運営は事業の委託方式へと切り替え、今後は隣接する急性期病院や複数の病院との連携を図ります。

最終更新:02/14 18:03

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