関西ニュースKANSAI

　２００年以上の時を経て、復元されました。

　京都の祇園祭で前祭の山鉾巡行の先頭を行き、今年で誕生から８００年を迎えた長刀鉾が、後祭の巡行に復帰した鷹山に新調した懸装品を贈りました。

　鉾や山の後ろにかける「見送」という懸装品で、２００年以上前に鷹山の町内が所有していたものを復元しました。

　江戸時代に大雨の被害を受け、巡行を中止した鷹山は３年前、１９６年ぶりに復帰しました。

　長刀鉾は復興支援として「見送」を贈呈し、今後の山鉾行事の発展に貢献したいとしています。

（長刀鉾保存会　井上俊郎代表理事）「（鷹山の復興を）ゼロから立ち上げられたというのは本当に尊敬に値する。（見送を）寄贈させてもらうのはそれにふさわしいことかなと思っています」

　鷹山は、今年の後祭からこの見送を鉾に飾って巡行するとしています。