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消防隊員2人が死亡した道頓堀ビル火災から1ヵ月 大阪市が法令違反のある繁華街の227の建物を緊急立入検査

09/18 17:22 配信

 大阪・ミナミの飲食店が入るビルで消防隊員2人が死亡した火事から、18日で1ヵ月となります。
 火事を受け大阪市は市内の繁華街で法令違反がある227の建物に9月中に緊急の立入検査をすると明らかにしました。

 8月18日、大阪・ミナミの道頓堀川に面したビルで起きた火事では、消火活動にあたっていた消防隊員の森貴志さん(55)と長友光成さん(22)の2人が死亡しました。

 大阪市によりますと、このビルは2023年6月の立入検査で、消防法で定められている火災報知器の設置状況や避難訓練の実施など6項目について、法令違反があったとして行政指導を受けていたことがわかっています。

 これを受け市は、市内の繁華街にある自動火災報知器を設置していないなどの法令違反がある227の建物に対して9月中に緊急で立入検査することを明らかにしました。

 また、ビルの延焼は火が壁面広告をつたったことが要因とみられ、この広告は、市の条例に基づく設置許可の期限をことし2月に迎え、更新されていませんでした。

 広告を掲示していた食品会社は「特にこちらでは把握していない」とコメントしています。

 市は壁面広告についても道頓堀を中心に許認可の有無などの調査を進めています。

 10月8日には殉職した2人を悼む消防葬が営まれるということです。

最終更新:09/18 17:22

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