感電しなかったかな、なんてつい心配する。 古い電灯の傘が、重い巣を背負わされたために、 バランスを失ってしまっている。 でも電灯は、迷惑そうな顔しながら、 本当はとても嬉しいのではないだろうか。 私には、なんだかその気持ちがよく分かる。 懐の深い玄関で出逢った、気になる風景だった。