ありがとう

あたまを深く垂れた稲穂が、黄金色に輝く季節。
近くでも遠くでも、
トラクターが収穫の喜びの歌声を上げるかのように、
エンジン音を響かせている。
この夏は、大きな水害が多発した。
山の土砂が田を埋めた風景も目の当たりにした。
よくぞここまで育ってくれた。
そう思わずにいられないのは、
やはり自分がそのような自然の厳しさを体感したからだと思う。
食卓に並ぶ白いごはんに、温かいおみそ汁に、
感謝する気持ちを忘れないようにしたい。

 
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Photo&Essay:Shuji Enmando