EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 中島 悠
4月 嵯峨生馬
4月 今関 勝
4月 中溪宏一
5月 山川冬樹
5月 近藤 篤
5月〜
6月
浜崎貴司
6月〜
7月
羽仁カンタ
7月 中溪宏一
7月 嵯峨生馬
7月〜
8月
本多有香
8月 冨田秀実
小西雅子
8月〜
9月
安藤直人
9月 小西雅子
9月〜
10月
鈴木幸一
10月 中野シロウ
10月 山田啓雄
11月 川端由美
11月 浜崎貴司
12月 赤星たみこ
12月 山岸尚之
12月 2006年を振り返って
1月 塩田明彦
1月〜
2月
中溪宏一
2月 つやまあきひこ
2月〜
3月
中島 悠
3月 山岸尚之
3月〜
4月
北澤 肯
5月21日ゲスト:近藤篤さん

近藤篤9 近藤さんのご出演は今回で4回目。前回は2003年5月25日にご出演されています。
 手塚「6月9日に開幕するサッカー・ワールドカップのお話を伺っていこうと思います。近藤さんがサッカー・ワールドカップを初めて知ったのはいつ頃ですか?」近藤「多分中学生の時だったと思うんです。1974年の大会でした。兄が買ってきたサッカー雑誌を見て、こういう世界があるんだと気付きました。僕ら世代の田舎出身のサッカー好きに共通していることは、映像で見たことのない選手がどういうプレイをしてたのかを知っているということです。勝手に頭の中で作ってしまうんです、記事に書いてあることを。だから大嘘つきの世代でしたね(笑)」手塚「でもその想像が、ある部分憧れになっていくわけですよね。印象に残っている大会は?」近藤「1986年に大学を卒業したんですけど就職する気はまったくなくて、大学時代にコツコツ貯めたお金で86年のメキシコ大会に行きました。その時にたまたまスポーツ新聞のアルバイト記者の仕事があって、記者証も貰えたんです。4月か5月に日本を出て、カリフォルニアからメキシコに行って2ヶ月間ぶらぶらして、本大会に記者として取材しました。マラドーナが活躍した大会で、僕にとってもすべてが初めての経験だったので、忘れられないですね」

 手塚「初めてワールカップの開催地へ行ったわけですが、イメージしていたこととずいぶん違いましたか?」近藤「大会が始まったらそれは凄かったですね。この人達は“壊れてる”と思いましたね(笑)メキシコが試合に勝ったら道中に人があふれ、車は動かない。やたら盛り上がってるんですよね。またプレスセンター行ったら係の女の人はみんな美人なんですよ(笑)自分の人生でそんなに美人の人だけが集まる空間というのを見たことなかったですから...」手塚「なるほど、それもワールドカップならではだったんですね(笑)」近藤「試合も目の前でマラドーナが5人抜いてシュート決めてしまう...。『至福』という言葉は多分日常的に使わないんでしょうけど、まさに至福の時でした」


近藤篤10 手塚「近藤さんはアルゼンチンにお住まいだったことがありますが、アルゼンチンはワールドカップで2回優勝していて、サッカーにについて成熟した国だと思いますが、彼らはワールドカップをどのように楽しんでいらっしゃいましたか?」近藤「最近は変わってきたと思いますが、それぞれ自分の好きなクラブチームがありますよね、その中の自分の好きな選手が選ばれているかいないかで接し方が違います」手塚「あ、選ばれていないと...」近藤「ブーイングですよ。自分の好きな選手が選ばれていない代表チームがダメなパフォーマンスをすると“ほらな、やっぱりだろ”という具合です。日本人は“ここまで来たら仕方がないから代表チームを応援しよう”となりますよね。ところがアルゼンチンは最後まで応援しないですね。自分が気に入らないサッカーをする監督は、優勝してしまったら困る、むしろ負けてもらって“だからあいつはダメなんだ”と言いたいわけです」手塚「単純に自分たちの代表チームがいい成績を残してくれれば、“応援してよかった”という気になると思うんですが...」近藤「う〜ん、でも勝てばいいというもんでもないじゃないですか。だから勝つのが好きな人はいいんです。でも良いサッカーとか、見てて胸がワクワクするようなサッカーを見たいと思う人は、自分が応援するクラブに対しても代表に対してもそうじゃなければいけない気がします。例えばバルセロナのサッカーを見て、“面白いよね、サッカー”と言うんだったら、日本代表にもそれを求めろと僕は思います。さすがに応援もしますよ。例えばイタリアに1対0で負けたら“点取って見返してやれ”と思いますよ。僕はイタリア人と話をしてて、イタリアに勝って欲しいと思いますよ。海外のメディア、国によりますけど、サッカーのことを“お前と話してやってる”と言うのは結構多いですよ」手塚「日本人はまだまだと言うのがあるんですね」近藤「実際そうでしょ。対等なサッカー談義は出来ないですよ」手塚「やっぱりそういう人たちに日本代表はこんなサッカーが出来るんだと認めさせたいですよね」近藤「そうでしょ。それには守って守って勝つのではなく、1対1で正面からぶつかって尚かつ良いサッカーをやって勝たないと、“スペイン、たいしたことない”と、ならないんです。でもこういうことを思ってる人は日本の中にも沢山いると思います」

 手塚「近藤さんの最近の活動をお教えください」近藤「3月に『サッカーという名の神様』という本を出しました。その中でいろいろな国のサッカーのことを書いているので読んでいただければと思います」手塚「ワールドカップには行かないのですか?」近藤「最近はワールドカップには行ってなくて...。カメラマンは試合の5時間前から会場に入って、順番待ちしたり、動けないので...。テレビ観戦ですね」手塚「仕事は絡めないんですね」近藤「ワールドカップテレビ観戦は、すてきな1ヶ月だと思うんですよね。ラジオの生中継もやって欲しいですね。声だけなので想像をかき立てますから面白いですよ」


山川冬樹さん 浜崎貴司さん

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