■「カップ焼きそばのお湯を捨てると流しのステンレスが必ずボコっという」、「エレベーターに乗るとなぜか誰もが階数表示のランプを見つめてしまう」...笑いのひとつのパターンにいわゆる「あるある」というのがあります。日常生活で誰もが体験するような、でもなんだかちょっとユーモラスだったり、お間抜けだったりするコト。それを描写されると、人間なぜかうれしくて笑っちゃう。よく考えてみるとなかなか深遠な現象ではあります■古くは(?)つぶやきシローさんなどが代表的な使い手。あのしょぼくれ感を少しデフォルメするとヒロシさんになります。リズムに乗せるとテツandトモ、ポエム調にするといつもここから。そしてレギュラーの「あるある探検隊」は、あるあるが高じてちょっとシュールな世界に行ってしまいました■なぜおかしいのかが不思議、といえば、物真似もそうです。基本的にそこに何も「ギャグ」はないのに、山本高広さんが「キター!!」と叫ぶだけで何故笑ってしまうのか?・・・あなたは説明できますか?■そう考えると、物真似と「あるある」は実は兄弟のようなものじゃないかという気がしてきます。「物真似」は「声のまね」、「あるある」は「状況のまね」といえるんじゃないか。逆に、物真似は「声のあるある」なのでは?と■・・・しかしそもそも、いったい人間はなぜ、似てると笑うのか?・・・僕はこのことを考えると夜眠れなくなってしまうのです!深いなぁ・・・
■例によって前置きが長くなってしまいましたが、来る11月9日(日)、ABCホールでその全貌を明らかにされる秦万里子さんは、「あるあるミュージシャン」です。実は艦長も過日、ロクベエに連れられて、ドーンセンターで開催された秦さんの小さなコンサートを鑑賞したのですが、実に面白かったです■高度な音楽テクニックに裏打ちされた自作の歌のピアノ弾き語り。その歌詞の内容が「主婦あるある」なんです■実際に秦さんは双子のお嬢さんの母親で、主婦業をこなしながら、日常生活の身の回り「半径5メートル」でネタを集め、時には爆笑、時にはホロリとさせる歌を作る■しかも即興のワザもすごいんです。そのコンサートでびっくりしちゃったのはですね、お客さんの一人にインタビューをして、人となりをいろいろ聞き出した後、その内容を織り込んだその人の歌を作り、その場で歌ってしまうんです!もうこれは素晴らしい芸だと思いました■11月9日(日)15時開演、日本では唯一無二の存在といえる強烈で美しくて温かくて楽しい秦万里子の世界に是非触れてみてください。残席わずかみたいです!詳細はコチラ■(艦長)
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- 2008年09月26日金曜日