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2008年10月 2日

ぐぅぅ・・・

■昨日は梅田芸術劇場にいて、「黒部の太陽」の舞台での稽古を取材していたのですが・・・■いや、すごい!1幕の終わり、話題の出水シーンはエライことになっています。ここ見るだけでもチケット代の価値ありです■いやもちろん、こんなこというのは舞台にたずさわるすべての人に失礼だとは重々承知しています。でもそれほどすごいです。修羅場です。水地獄です。演技不能の空間で、それに負けない演技をする!まさに役者にとって戦いのシーンです。装置、照明、音響、演出、すべてのスタッフにとっても...!もちろん舞台は2幕において更なる深み、本当のクライマックスへと向かうのですが...■初日以降、1幕終わりの休憩でお客様がどんな会話をなさるのか、ぜひ聞いてみたいと思います。皆さん、碇マークのエンブレムが胸に輝く制服をまとい、自慢のパイプを片手に梅田芸術劇場のロビーで小太りの中年男が聞き耳を立てていたら、それは艦長です(笑)■さて、あまりの大迫力に当てられて夜の梅田を歩いていたら、なんだか急激にお腹が空いてきて、 2008100217020000.jpgというより血糖値が急に下がってクラっとする感じになって・・・(ときどきなりません?こういう感じ)・・・ヤバイ!何かお腹に入れなきゃ!とコンビニに飛び込んで買ったのが写真のチョコレート菓子(一応商品名は伏せますね)。そう、有名なアノお菓子に「キャラメルマキアート味」が登場して、これが「キター!!」って」感じにおいしかったんです。もちろんそういう状態だったので、あまり客観的な評価ではありませんが、なんだかとても親しみがわいてしまいました■心理学に「恋の吊り橋理論」というのがありますが、「チョコの黒部理論」、かな?無理があるな、相当■(艦長)

言葉に祝福されて...

ロクベエでございます。

突然ですが、私落語はそんなにというか全く詳しくないのですが、色々な人が書評などで絶賛している立川談春さんの「赤めだか」を読みました。

もう、すごかったですね、この本は。

談春さんが、泣く子も黙る立川談志師匠の元に弟子入りし、真打ちになるまでの回想記なんですが、私の中では間違いなく今年ナンバーワン!おもしろくて目が離せない、なんてもんじゃないですよ。読み出したら本が手にひっついて離れないくらいです。

そして、笑えるだけでなく泣けます!私ロクベエも読み終わった後、いなかっぺ大将のダイちゃんみたいに鼻水、涙、なんか訳のわからない水分が滝のように落ちてきました。

しかし、ここまで書いてきて思ったんですが、こういう所に本のおもしろさを上手く紹介するのって難しいですね。余計な事を書くとネタバレしてしまいますし...

この「赤めだか」は帯に評論家の福田和也氏の推薦文「この人は間違いなく『言葉』に祝福されている」という素敵な文章が載っていました。(うろ覚えなので、間違えていたらスイマセン)

それで思うのですが、よくミステリーなんかの帯に宣伝文句が書いているじゃないですか。あれを書くのも、本当に大変だと思いますし、センスが要りますよね。

「ラストの一行、あなたは衝撃に耐えられるか?」

なんて書いてあると、もうその一行にしか興味なくなって、途中をしっかり読もうという気がなくなってくるんですよね。それでいて意外とラストの一行が期待していたほど衝撃を受けなかったりで...

よく芸人さんが言う「ハードル上がっちゃった」ってやつですかね?

でも、この「赤めだか」は、どれだけハードルをあげても大丈夫です!自信を持っておすすめします!そして、落語って本当にすごい日本の財産なんだなぁ、と改めて思うはずです。9月30日ABCホールでの「さよなら、小米朝最後の落語回」も行けばよかった...

でも、今後もABCホールで落語を聞ける機会もいっぱいあるはずです。皆様も是非!

 

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