ロクベエでございます。
突然ですが、私落語はそんなにというか全く詳しくないのですが、色々な人が書評などで絶賛している立川談春さんの「赤めだか」を読みました。
もう、すごかったですね、この本は。
談春さんが、泣く子も黙る立川談志師匠の元に弟子入りし、真打ちになるまでの回想記なんですが、私の中では間違いなく今年ナンバーワン!おもしろくて目が離せない、なんてもんじゃないですよ。読み出したら本が手にひっついて離れないくらいです。
そして、笑えるだけでなく泣けます!私ロクベエも読み終わった後、いなかっぺ大将のダイちゃんみたいに鼻水、涙、なんか訳のわからない水分が滝のように落ちてきました。
しかし、ここまで書いてきて思ったんですが、こういう所に本のおもしろさを上手く紹介するのって難しいですね。余計な事を書くとネタバレしてしまいますし...
この「赤めだか」は帯に評論家の福田和也氏の推薦文「この人は間違いなく『言葉』に祝福されている」という素敵な文章が載っていました。(うろ覚えなので、間違えていたらスイマセン)
それで思うのですが、よくミステリーなんかの帯に宣伝文句が書いているじゃないですか。あれを書くのも、本当に大変だと思いますし、センスが要りますよね。
「ラストの一行、あなたは衝撃に耐えられるか?」
なんて書いてあると、もうその一行にしか興味なくなって、途中をしっかり読もうという気がなくなってくるんですよね。それでいて意外とラストの一行が期待していたほど衝撃を受けなかったりで...
よく芸人さんが言う「ハードル上がっちゃった」ってやつですかね?
でも、この「赤めだか」は、どれだけハードルをあげても大丈夫です!自信を持っておすすめします!そして、落語って本当にすごい日本の財産なんだなぁ、と改めて思うはずです。9月30日ABCホールでの「さよなら、小米朝最後の落語回」も行けばよかった...
でも、今後もABCホールで落語を聞ける機会もいっぱいあるはずです。皆様も是非!
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- 2008年09月26日金曜日