世間では「歴女ブーム」だそうです。ビジネス雑誌の広告で「信長型の攻めの経営」という言葉を見かけることがありますが、戦国時代の武将に憧れるなんていうのは、従来は男子(おじさんともいう)の特権だったのに、このジャンルにまで女子が攻めてこようとは思いませんでした。「歴女」の起源については諸説あるでしょうが、私が思うにNHK大河ドラマ「風林火山」でGACKTさんが上杉謙信公を、常識を覆すほどの凄いビジュアルで演じてから「戦国武将=カッコいい」的な公式ができたのではないでしょうか。歴女にお会いしたことがないのでわからないのですが、「わたしは六文銭の幸村が好き」「家康の気の長いところがいいわ」とか、今年だったら「直江兼続の子役を抱きしめたい」などという会話がなされているのでしょうか。
大河ドラマというと、中年のおじさんの私は昨年放送された「篤姫」は全て見ましたが、今年の「天地人」は3月で挫折しました。ドラマの制作に携わっている方のご苦労には頭が下がりますが、戦国時代の武将を描いた作品は画面が暗いことが多くて、見るのがしんどいことと感じてしまいます。(もちろん作品によってさまざまです)やはり「篤姫」のように毎回艶やかな、いかにもお金がかかっているような着物を召した姫(美しい女優さん)が入れ替わり立ちかわり出演されるほうが華やかでよろしいなあ。(←女子かっ!)
「歴女」のインタビューをテレビで見ていると、戦国武将の「男らしい」「スジが通っている」というところが好きで、「平成の男子にないものを持っている」というのが大半の意見のようです。そういえば「草食系男子」という言葉もよく聞きます。休日にはクルマで外出することもなく、1日を家の中で過ごし、友達にあわせるよりも自分のライフスタイルを大切にする男の子というのが定義でしょうか。私は世間の景況でいうと「バブル世代」、マスコミの分類では「新人類」と呼ばれた世代(年齢がまるわかり)に属していて、ひとことで言うと「なに考えとんのかさっぱりわからん!」といわれた年代なのですが、各時代の若者を評して「○○世代」とか「○○人」とかいって喜んでいるのは大人の特権で、「新人類」と呼ばれた私たちもひとつ上の「シラケ世代」や、ひとつ下の「ネクラ世代」とすっかり同じ「オジサン世代」になって「アイツらはわしらみたいなギトギトのおっさんと違うて、カッコええ草食系男子いうねん!」と若者をいじって遊んでいるのです。(世代の呼称、分類についてはご意見、ご反論もございましょうがこらえてください)
さて、年代的には私よりも若干下の世代なのですが、この2009年夏、甲子園球児たちよりも熱く、サマソニに出演するアーチストよりヒートアップしそうなのがバッファロー吾郎さん。20周年を記念して「ガンガン行こうぜ!1ヶ月31種類公演」(8月5日~9月4日)を挙行されます。毎日違う内容のライブなんて凄いとしかいうほかありません。「草食系男子」の価値観からすると真夏はエアコンの効いた部屋で世界水泳を見て涼しく過ごすのが正解なのでしょうが、夏休みの1日くらいはABCホールに足を運んでみてはいかがでしょうか。
(乗組員・F)
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- 2009年06月13日土曜日