■昨夜、突然思い立って夜のドライブに出かけたんです■ウチは京都なんですが、琵琶湖の夜景でも見に行こうと、久しぶりに比叡山の山頂に行くことにしました。あそこからだと、たしか京都と琵琶湖畔の両方の夜景が見えたっけ・・・なんて■しかしなんですね、世の中変わりましたね。週末の夜のドライブウェイといえば、カップルたちがかっこいいクルマをビュンビュン飛ばして、展望台でホットな時間を過ごしているはずだと思っていたのですが・・・おりませんなぁ、近頃はそういう若者が。道はガラガラ、後ろから煽ってくる改造車など皆無だし、たまにすれ違うのは、エコカーや軽自動車ばかり。ま、悪いことはこれっぽっちもないし地球に優しくて結構なことですが、一抹の寂しさを感じることも事実。お金を貯めてかっこいいクルマを買って好きなコとデートする、っていうのは日本の若い男性にとって勤労の重要なモチベーションだったんですけどね。草食化ってやつ?お部屋でまったりゲームとかしてんのかしら?まあいいや■でね、比叡山の山頂に着いたんですが、だだっ広い駐車場に先客はゼロ。久しぶりの夜景はきれいでしたが、売店ひとつなくあたりは真っ暗です■観光施設として庭園美術館があるのですが、もちろん閉園し施錠されています。かつてそこは小さな遊園地で、数年前に老朽化で廃業するまでは小さな観覧車や展望台があって、さらに夏になるとお化け屋敷がオープンして、京都の人たちにとっては夏の定番の行楽地でした■『お化け屋敷、子供の頃何度か行ったなー。相当しょぼい施設だったと思うけど、あの時は怖かった』 『今でも何か住んでない?』 『はは』・・・などと連れと話をして、あまり間も持たないので帰ることにしました。駐車場からクルマを出し、ドライブウェイに戻る際、知った道とはいえ万一向きを間違えたら奥琵琶湖に行ってしまうので念のためにと、カーナビの目的地に『自宅』と入力しました■・・・すると、数秒後、ナビが言うのです。
『目的地に到着しました。案内を終了します』
え!?押し間違えたかと思い、もう一度『自宅』と入力してもやはり、
『目的地に到着しました。案内を終了します』
・・・何度も何度も試しましたが、結果は同じ。いつの間にかカーナビに比叡山頂が自宅として登録されてしまっていたのです(ブルブル)■『ここに住んでる誰かが乗ってるんちがう?』 『あほな』と言いながらも相当怖くて、改めてナビに自宅の住所を一から入力して、何とか無事下山することが出来たのです■・・・なんだ、お化け屋敷まだ営業してたんだ。ドライブウェイの料金がちょっと高いなと思ったのですが、この体験の木戸銭も込みだったのかもしれませんね(ワナワナ)■でね、帰って落ち着いてから思ったんですが、ホラーの道具立ても時代と共に進化してますよねー。十数年前に、ビデオテープを題材にした『リング』というホラー小説が登場して話題になりました。やがてこの作品は、日本のみならずハリウッドでも映画化されましたね。僕はめちゃくちゃ怖かったのと同時に、『磁気テープに定着された呪い』という発想の新しさに感心してしまいました。数年前の『着信アリ』は携帯電話が主役。だからうん、今度はひょっとしたらカーナビですよ■ちなみに、とあるサイトで<ホラー カーナビ>で検索してみると、ゼロではありませんが、まだほとんどひっかかりませんでした。怪談や都市伝説のジャンルとしては今後有力株かも、ですよ。なんといってもアイツ、しゃべるしね■それにしても帰り道、何回ルームミラーで後部座席を確認したことか、、、(艦長)
- 個別ページ
- |
- 2009年07月12日日曜日