本日はBAR BARAKI公演千秋楽。今年もABCホールをご愛顧いただき誠にありがとうございました。また、拙い上に内容のない文章をお読みいただきありがとうございました。
「使い古されたフレーズ撲滅キャンペーン」を提唱されているの艦長には申し訳ないのですが、今年も「あっという間の1年」でした。そしてこれもよく聞かれるフレーズですが、「年をとると1年がすぎるのがどんどん早くなってくる気がする」というのもあります。超常現象を真っ向から否定される大槻教授が聞いたら「1年は365日で変わるわけはない!」と激怒するような話ですが、そのように感じることも事実です。
この現象の原因については「年をとると社会、組織、家庭で責任ある立場になり、時間を立つのも忘れるほど業務に没頭するので時間が早く過ぎる。」などなど諸説あるようですが、私は「人間は年をとると初めて経験することが徐々に少なくなり、日常の出来事の大半がすでに経験したことの追体験になるので新鮮味がなくなって、結果的に時間が過ぎるのが早く感じるようになる。」という説に強く共感します。
というのも先週行われた「M-1グランプリ」の決勝ラウンドで思うところがあったのです。ABCホールとしては笑い飯のおふたりに優勝していただき、凱旋ライブをやってほしかったのですが、結果はみなさんご存知のとおりパンクブーブーの優勝となりました。NON STYLEと決定的な差はなかったように思いますが、私はパンクブーブーに軍配をあげました。理由は、新鮮味で優っていたからです。偉そうなことを言って恐縮です。NON STYLEもとても面白かったのですが、私の中では、昨年大爆笑させてもらっている分だけ、面白さが割り引かれたように感じました。つまり新鮮味が薄れていたのです。
人間は常に新しいものを追い続け、より刺激的なものを求めます。そしてその行動、欲望はエスカレートする一方です。エスカレートしていく段階で、それ以前のものは片っ端から、記憶から消え去っていきます。まるで存在しなかったかのように。結果的に「現在」しか認識されることがなくなってしまいます。「そういえば去年も年末ギリギリまで年賀状書いてたな。1年なんてあっという間やな。」というのは、昨年の年末を「起点」に「現在」を考え、今年起こった出来事を「新鮮味のなかった追体験の連続」ととらえるので、あっという間に過ぎたという感覚になるのではないのでしょうか。少し強引かもしれませんが。
この説を逆の面から裏付けるのが、事故などにあった人が「その瞬間がストップモーションのように感じた」という話です。これも大槻教授が聞いたら「1秒は1秒でしかない!」と激怒するような話ですが、印象に強く残る瞬間、場面というのは時間が止まったように感じるのも事実です。緊張すると、普段は感じない心臓の鼓動が聞こえてくるような気になるものです。
結論としては「月日が過ぎるのが早く感じるというのは、毎日が自己の予測の範囲内で特に印象の残らない出来事の連続であった。」ということなのでしょう。でも、毎日が面白いことの連続で、本当にあっという間に過ぎていくということもあるだろうし・・・。いったいどちらが真実なのでしょうか?
などとグダグダ考えてる年末ですが、昨日放送された「すべらない話スペシャル」を見ました。相変わらずすべらんなぁ。MVSに輝いた兵動さんにはぜひ凱旋ライブをABCホールでやっていただきたいです。お待ちしております。スポーツは見るに限る、をモットーにしている私は昨夜は「フィギュアスケート女子」「すべらない話」「フィギュアスケート男子」とハシゴをしてしまいました。すべらない話の前後は、きれいに滑る番組でした。お後がよろしいようで。
来年もごひいきに。
(乗組員・F)
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- 2009年12月27日日曜日