■なんだかテレビは相撲の話ばっかりしているなあ。少し前はサッカーの優勝に浮かれ、その前は伝統演劇界の看板役者さんにまつわる不祥事の話で、報道情報系の番組は埋め尽くされていました。そのもうちょっと前は二枚目芸能人の薬物がらみの事件でしたっけ■ご存知の方も多いでしょうが、現代のテレビ局には放送の翌朝直ちに「マイフン」と呼ばれる分刻みの視聴率表が送られてきます。番組の平均視聴率が○.○%だったといって喜んだり悲しんだりしていたのは思えば牧歌的だった一昔前の話。今は、どの話題が何パー獲って、誰が喋りだすと途端に何パー落ちた、なんてことが丸ハダカなのであります■だから生のワイドショーなんかだと、前の日のマイフンを見て、「じゃ今日は3時マタギまでこのネタで押せー!!」なんて判断が下ったりするのでしょう。マタギというのは、3時00分とか、8時00分とか、毎時0分丁度の時刻をネタでまたぐこと。またはその中身。1時間単位の番組編成だと大抵ここが番組の切れ目になるので、長時間番組にとっては、『裏局が切れ目になるこの時間帯こそ視聴率の稼ぎ時!』ということで重要視されるんですね。確か某局のワイド番組でそのものズバリ『8時またぎ』という名物コーナーがあったような・・・■ま、そんなことはいいんですが、相撲界の報道がニュースやワイドショーを埋め尽くす中で、本来もっと注目しなきゃならない出来事がたくさん看過されているような気がしてなりません。日本も世界も結構大変なんじゃないの?今■『メディアスクラム』ということが何年か前から話題になっています。これは本来、犯罪事件などの関係者・・・被害者や加害者の家族などのところにテレビ・新聞・雑誌等々の取材陣が大挙して押し寄せ、その方々、あるいは近隣住民などに苦痛を与えることです。無論これもメディア関係者が心しなければいけない問題だと思いますが、ニュース、ワイドショーが同じ事件ばっかり扱い続けるのも、結構なスクラムプレイだと思うなあ■押し込む対象が世の中の真の重大事であればいいのですが、ねえ(艦長)
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- 2011年02月09日水曜日