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今週は松喬さんの会

■先週は、イキウメ『太陽』の圧倒的な劇世界に酔いしれました。いや良かったです■昼間生活する従来の人間と、ウイルスによって「進化」した新しい人類の物語。この種の、普通の人間と異種族との共存をめぐる物語はSFの一ジャンルとして古今にたくさんあります。SFに詳しくない僕がすぐ思いつくのは、「猿の惑星」シリーズ、昨年話題になった「第9地区」、そして鉄腕アトムの原点となった「アトム大使」など。いずれも寓話的で、現実社会の諸問題に照合しうる様々なメタファーに満ちた物語でした■『太陽』も、きっと作者の意図の中にそのようなものがあったのだとは思います。夜に暮らす強大な新しい人類"ノクス"と、彼らに支配された旧く弱い人間、それぞれが暗に示すものが。でもそれが何であるかを僕は、作者でもあり演出家でもある前川さんにどうしても聞くことが出来ませんでした。仕事として劇評を書く必要でもあったとすればお聞きしたのでしょうが、やはり格好悪いことのような気がして。劇の表層的な部分から解釈することは実は簡単です。ノクスは○○○の暗喩、対する人間は×××、って■でもイキウメの舞台表現が持つ圧倒的なリアリティが、そのような解釈への意思を萎えさせてしまうのです。「もっと、見たまま、感じたままをを受けとめてほしい」と、舞台上から語りかけられているような気がして。つまり僕なりにわかり易く言い換えると、深いけれど説教臭くないんです■イキウメ、次回大阪公演は来年6月頭、ABCホールにて!(艦長)

■さて現在ABCホールでは『笑福亭松喬ひとり舞台ファイナル』・・・連続六日間、松喬師渾身の落語会開催中です。今日は2日目、当日券発売は17時から!

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2011年12月12日月曜日
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