■伊藤えん魔プロデュース『ビリィ・ザ・キッド』、本日小屋入りされ、明日初日です。男優陣がみなヒゲ面です。はは■西部劇は、ポリティカル・コレクトネスの問題もあって近頃アメリカではあまり作られなくなっていますが、ビリィ・ザ・キッドはこの世界の大人気キャラです。僕も子供の頃にはテレビの吹き替えドラマなどでこの名前をよく耳にしました■銃の腕前が抜群で、人殺しや盗みを繰り返すのだけれど何故か憎めず、若くして追跡者の銃弾に倒れる。彼の生きた時代は、日本では幕末から明治初年に当たりますが、同時代の日本で探すなら、岡田以蔵みたいな感じでしょうか?ちょっと違うかな?幕末にもウェスタンにも強くないのですみません■でも、劇中にも登場する有名な拳銃、コルト・シングル・アクション・アーミー(SAA)の愛称は僕でも知っています。『ピース・メーカー』。つまり、平和を作り出す銃。日本人の心性からは相当遠いネーミングです。開拓地の荒くれ者を鎮め治安を守る立役者、というわけですよね■ピースメーカーが登場した百年足らず後、アメリカは今度は『ピース・キーパー』という名の兵器を作り出します。平和を維持する、つまり戦争を抑止する道具。大陸間弾道核ミサイルです。うーむ、すごい世界観です。幸い、このピース・キーパー型は実戦に出撃することなく退役しました。まあ、更に強力な後継のミサイルが今でも無数に配備されているわけですが・・・■えーと、ICBMの件はさておき、です。西部劇に象徴されるアメリカ特有のフロンティア・スピリットには、極東の島国の草食中年男子といえども憧れる一面が確かにあります。去年だったか、『トゥルー・グリット』(2010)という西部劇映画を観ました。数十年前の名作、『勇気ある追跡』のリメイクです。その時、とても印象に残ったシーンがあるのです■・・・父の復讐のためひとり汽車に乗り、はるばる終点の町に降り立った少女。カメラが引くと、プラットフォームもなく、ただ町の広場の真ん中で蒸気機関車が煙を吐いています。そして線路は、その機関車のすぐ鼻先で途切れています。アメリカ大陸を西へ西へと伸びてきた鉄の道の、先っぽに作られたごく簡単な『車止め』。その実に間に合わせな感じ。《今はここが最果てのフロンティアだけれど、じきにそうじゃなくなるんだ》、とそのカット1枚で表現されていています。かっこいいー!と思いました(記憶に頼って書いているので、細部が違っていたらすみません)■そんなわけで、西部劇です!かっこいい役者が勢ぞろいの伊藤えん魔プロデュース『ビリィ・ザ・キッド』、かっこいいガン・アクションもふんだんです!
2月24日(金) 19:30
25日(土) 14:00 ★19:00
26日(日) 13:00 ★18:00
27日(月) ★ 19:30
※★・・・トークショー「500円えん魔ちゃん」 2/25(土)17:00~ 2/26(日)16:00~ 2/27(月)17:45~ (入場料は全額震災復興の一助に寄付されます)
※当日券は開演1時間前から発売
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- 2012年02月23日木曜日