■いよいよ明日初日です、ABCホールプロデュース第3弾『目頭を押さえた』■昨日、実に素敵なセットがホールに組み上がりました。今回の舞台美術担当は柴田隆弘さん。詩情とリアルが共存し、美しくしかも機能的。関西に柴田あり、と引っ張りだこの美術家です。この物語が展開していくのは、ある田舎の家の座敷と、この家の敷地の片隅にある"喪屋"と呼ばれる不思議な建物。この二つの場所を、ABCホールの舞台という転換のきかない空間にどう配するか。誠に美しい答を出していただいたと思います■この舞台を使って昨夜から、俳優の出入り、立ち位置、音響・照明のきっかけなどを確認していく『場当たり』と呼ばれる稽古が始まっています。いやはや、役者さん全員素晴らしいわー。つくづくいい作品だと思います。派手ではない。全く難解でもない。では新劇的かというと、そうでもない。小劇場では、あまりないタイプの作品かもしれません■役者が言葉を発する。その言葉の意味・言い回し・間(ま)・しぐさ・表情などすべてが合わさって『せりふ』となり、せりふとせりふの連鎖が『物語』となる。そして物語の転換点に生まれる緊張や"ほつれ"が、観る者に『劇』的快感を与えてくれる。・・・なんか気の利いたことを書こうとして至極当たり前のことを書いている気がしますが、『目頭を押さえた』は、そんな『劇』を観る楽しさの原点を思い出させてくれる作品だと思います。是非ご覧ください、絶対損はさせません■それとひとつオマケ情報。デビュー1年の新人ながら大注目株の女優、今回杉山遼役を演じている松永渚さんが、当日無料パンフレット用の作家・演出家・俳優陣の写真をすべて撮影してくれました。どうしてそういう趣向になったのか!?それはお芝居を観てのお楽しみです■で実はですね、そこについでに載っている僕の写真がめちゃかっこいいのです。お客様しか入手できませんのでそのためにも是非(笑)(艦長)
ABCホールプロデュース『目頭を押さえた』 作:横山拓也 演出:上田一軒
7月20日(金) 19:00
21日(土) 14:00 18:00
22日(日) 14:00
23日(月) 19:00
※各回開演2時間前までこのサイトから予約可能
※当日券は開演1時間前から発売
- 個別ページ
- |
- 2012年07月19日木曜日