2013年1月
■激富『Angel Fang-天使の牙-』、昨日劇場入りされ、本日仕込2日目。(金)(土)(日)の5ステージです■今回の作品の舞台は古代の日本。女王・卑弥呼に率いられ勢力を拡大する邪馬台国と、抵抗する小国・箕直(みなくり)の激しい戦い。その中で、箕直の美しき王女・テラスを中心とした愛憎と運命の物語が展開します■ヒロインのテラスを演じるのは、昨年まで宝塚歌劇団・宙組で娘役として活躍していた藤咲えりさん。激富座長・フランキー仲村さんの、「次は宝塚の人とやりたい!」という一言で実現した豪華ゲストだとか。でも、激富のステージには、めまぐるしい転換、移動、激しいアクションがつきものです。師匠・いのうえひでのり(劇団☆新感線)譲りのフランキー演出に対応していくのは、藤咲さんにも大変な苦労があったのではないかと推察します。しかし注目は今回のセットの中央に設えられた大きな階段です。大階段といえば宝塚大劇場。藤咲さん、おてのものの筈です。おそらく、劇中で優雅に階段を下りる王女・テラスの姿が見られるのではないでしょうか■重厚なドラマをとことん熱い芝居で描ききる激富、寒さも吹き飛びますよ、きっと。
激富 『Angel Fang-天使の牙-』 脚本・演出 フランキー仲村
2月 1日(金) 19:00
2日(土) 14:00 19:00
3日(日) 12:00 17:00
※当日券は開演1時間前より発売
- 個別ページ
- |
- 2013年01月31日木曜日
■『ゴドーを待ちながら』という作品をご存知でしょうか?ある時期・・・具体的に云うと1960年頃から80年代半ばくらいまでかな?)に演劇好きになった人たちにとっては、「バカにするなよ」的な質問だと思うのですが、最近の若い人にとってはそうでもない気もします。アイルランド生まれのノーベル賞作家、サミュエル・ベケットが20世紀のちょうど真ん中に発表し、不条理劇の傑作として今なお多大な影響を与え続けている、『現代演劇のバイブル』的な戯曲。その昔学生運動をやっていた人たちがとりあえず(読むかどうかはともかく)、カール・マルクスの『資本論』を持っていたように、かつての演劇青年は誰しも『ゴドー』を携えていたのではないでしょうか?かく云う僕もこの作品が収められている『ベケット戯曲全集・1』(白水社・1967)だけは持っています■どんな話かというと・・・ウラジーミル、エストラゴンという2人の男が、道端でずっと待ってるんですね、ゴドーという人物を。うだうだ喋りながら。二幕およそ3時間くらいの間、基本それだけ。途中で、ポッツォとラッキーの二人連れ、そして一人の少年がチラッと出てきますが、ゴドーがいつ来るのか、それとも来ないのか、決定的な情報は彼らからもついにもたらされない。そして、結局最後までゴドーは現れないまま、幕は下りる。まあワケが分からん。だからこその不条理劇なわけですが、これが世界に衝撃を与えた。理由は様々です。ゴドーはゴッド、つまり神の象徴であるというのが恐らく一般的な解釈ではあるのでしょうが■日本でもいまだに色々なカンパニーで毎年のように上演されていますし、それだけでなく『ゴドー』を元ネタにした多くのオマージュ、引用、パロディ的な作品群が存在します。例えば、鴻上尚史さんの代表作『朝日のような夕日をつれて』は"ゴドー待ち"の不毛を現代日本の消費社会に置き換えたものですし、つかこうへいさんの初期作品にも『巷談松ヶ浦ゴドー戒(こうだんまつがうらゴドーのいましめ)』という、大衆演劇やヒーローショウの形式で『ゴドー』を土着的に描きなおした戯曲があります■その中のひとつに、今から20年前、作/演出・いとうせいこう、出演・きたろうで上演された、『ゴドーは待たれながら』という一人芝居があるのです。つまり、待たれているゴドーの側の物語。ウラジーミルとエストラゴンのみならず、世界中の観客から60年以上にわたって待ち続けられている"ゴドー"が一体何を思い、何を語るのか?いや、せめてどんな服を着ているかだけでも知りたい!うーーーん面白そう!!で、なんとこの『ゴドーは待たれながら』が、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの演出、大倉孝二さんの出演でこの春再演されることになったのです!そしてそして勿論、大阪公演はここABCホールであるのです!
■4月21日(日)、22日(月)の2日間、わずか3ステ。この春、日本中を見渡しても注目度最大級の舞台であることは論を待ちません。詳細は間もなく!
(艦長) ※詳細アップしました!(1/31)
- 個別ページ
- |
- 2013年01月29日火曜日
■昨日・1月25日(金)に予定されていた、さらば青春の光の単独公演は、事情により中止となってしまいました。チケットも前売分は完売していたとのこと。ABCホールとしても初めてのことで大変残念です。ただ、当日までに全てのお客様に情報が伝わり、会場まで足を運ばれた方が一人もいらっしゃらなかったのは幸いでした■さて、明けて今日は、昨年から装いも新たにグレードアップした『ABCお笑いグランプリ』準決勝が当ホールで開催されます。37組がネタを一気に演じて、明日15:30からの決勝に進めるのは9組。実績十分のさらば青春の光、この準決勝には残っています。心中複雑なものがあるとは思うのですが・・・無心で頑張ってほしいと思います■いやーでもこの大会、艦長が朝日放送に入社した年に、会社の創立30周年企画の一環として「ABC漫才落語新人コンクール」という形で始まった催しで、今年で数えて34回目(うわ。そんなに長くサラリーマンやってるってか!?)。新人時代から、AD→ディレクター→プロデューサーとしてかれこれ15回くらいは担当してきたので、なかなか思い入れの深い催しではあるのです。いろいろ書けば長いんですけどね・・・■実は最近私、左の肩から腕にかけての激烈な痛みが続いておりまして、先日MRI検査を受けたらしっかり「頚椎の椎間板ヘルニア」と診断されました。「5番・6番」っていう、多分一番多いパターンです。なので、今キーボードを叩くのが大変苦痛で、少し症状がマシになるまでは、このブログもあまり長文は書けないと思います。誰も残念には思わないでしょうが、そんなわけでご容赦ください■多分、一番楽しく読んでるのは僕ですけどね。表現には気を遣いつつも書きたいことを書いてるから、読み返すと実に面白い(艦長)
- 個別ページ
- |
- 2013年01月26日土曜日
来週末2月1日(金)~3日(日)公演の激富「Angel Fang~天使の牙~」
折込情報が揃いました。
激富「Angel Fang~天使の牙~」
1月30日(水) 16:00より 1000部
ご希望の方は上記日時に1種類1名要員でABCホール入口までお越し下さい。
- 個別ページ
- |
- 2013年01月25日金曜日
■今日・2013年1月17日は、阪神・淡路大震災からちょうど18年の日です。失われた多くの命に、あらためてお祈りを申し上げたいと思います。
■生きてるって不思議なことです。今読んでいる科学系の新書に、こんなことが書いてありました■人間の身体を構成する原子を数が多い順に並べると、水素(H)62.7%、酸素(O)23.8%、炭素(C)11.8%、窒素(N)1.17%・・・。この4つで99.5%を占める■つまり大雑把にいうと、人間ってこの4つの元素から出来上がってるんです。HとOは水(H2O)の成分で、N2とO2は要するに地球の大気、Cは地中海中空気中あらゆるところにたっぷりあるお馴染みの物質。元素周期表の中でも上の方、つまり軽くて単純なやつばかりです■人間って水と空気と炭でできているスカスカの存在。そのスカスカが、思い、悩み、もがき、喜び、悲しみ、崇高の極みから愚劣の極みまで、あらゆることを為してしまう。うーん、なんだかな■こういう、『人間なんて所詮・・・』みたいな言い方は現実逃避みたいで好きではないのですが、やはりこうも世の中がごちゃごちゃすると、こんな考え方に寄り添ってみたくなることもありますよね。
■科学?の話をもうひとつ■先日の日曜9時枠で放送されたNHKスペシャル『世界初撮影!深海の超巨大イカ』という番組がずいぶんと話題になっています。たしか僕も水族館で標本は見たことがあるのですが、ダイオウイカという生物が主役で、視聴率16.8%(関東地区)と、直前の大河ドラマにもひけをとらない高いスコアをマークしました。昨夜Twitterを眺めていたら、初回に見逃した人のために、「ダイオウイカ、間もなく再放送が始まるよ!」と多くの人がつぶやいていました■実は最近NHKでは、『前代未聞!ジンベエザメ大集結』、そして『大海原の決闘!クジラ対シャチ』という番組を相次いで放送しています。そしていずれもダイオウイカ同様二桁の数字を叩き出しています。子供と小動物には勝てない、などとは昔から云われてきましたが、『テレビは今、巨大海洋生物の時代』、ですかね■でもまあ、やはりこういう番組はNHKのお家芸といってよいのでしょう。民放では、よほどの僥倖に恵まれないとこういう企画は通りにくい気がします。『とれ高』が計算できないですからね。莫大な予算をかけ、長期間の取材を敢行した結果、『我々の前に巨大○○が姿を現すことは...ついになかった』ではなかなか済まされない。NHKとて昨今は予算管理がシビアだとは想像しますが、チャンネルも枠もたっぷりあるので取材の成果によって様々なやりくりが可能でしょう。最大の巨大海洋生物はNHKってことですね■肝心のダイオウイカの番組、やはり凄い映像らしいです。実は私、ジンベエザメもクジラ対シャチもダイオウイカも、録画だけしてまだ観ていません。爽やかな休日の朝、カフェオレでも飲みながらのんびり鑑賞しようと思っています。
■イカで思い出した、もっとくだらない話■私長年、居酒屋トークで間違った「イカうんちく話」をしておりました。そのうんちくとは『イカの10本の足のうち2本は実は生殖器で、形状も違い食感も良くないのでちゃんとした店では客に出さない』というもの■正しくはこうです。『イカの足は実はタコなどと同様8本で、あとの長い一対2本は「触腕」といって捕食などに使う別の器官。またオスの8本の足のうち1本は変形して「交接腕」と呼ばれており、生殖時に用をなす。ただし生殖器とは別で、蓄えられた精包(精子の入ったカプセル)をメスの体に渡す役目を果たす』■・・・はい、ほんとどうでもいいですね。間違った話を聞かされてきた皆さん、ごめんなさい。この場を借りてお詫びします。ただ、あのビロンと長い2本(触腕)が、なんだかゴム管みたいで美味しくないのは事実のような気がします。世界で一番イカが好きな国民として、巨大イカのことも、ゲソのことも、しっかり知っておこうではありませんか■にしても、塩焼きにするか唐揚げにするか迷いますよね(艦長)
- 個別ページ
- |
- 2013年01月17日木曜日
本日は荒天でまた寒い日ですが、成人の皆様おめでとうございます。
さて、昨日より放送開始いたしましたABCラジオ「浦川泰幸の劇場に行こう!」、お聞きいただきました方ありがとうございます。なんせ浦川アナ以外は初ラジオ番組でございますので、これからどんどんトーク力も上がると思いますし!!Patchメンバーに新たな挑戦もしていっていただく予定ですので是非ともまたこれからも聞いてくださいませ!
日曜日21:05~です!
そして、放送終了した回については「こんな作品を紹介しましたよ」ということでホームページも更新されます。また、番組へのご意見ご希望などもお送りいただけるようになっておりますので是非そちらもよろしくお願いします!
番組ホームページはこちら→「浦川泰幸の劇場に行こう!」
ABCホールならびに、「山村艦長」の「GO!GO!ABCホール」のコーナーもよろしくお願いします☆ (乗組員N)
- 個別ページ
- |
- 2013年01月14日月曜日
■「ゼロ」のスタッフの皆さんがABCホールで仕込み作業を始めた頃、実は私・艦長とN君はABCラジオ第1スタジオにおりました。そう、先日第一報を入れましたABCラジオの新番組『浦川泰幸の劇場に行こう!』の第1回の収録が今朝行われたのです!
■すごいね。浦川アナといえば、ABCテレビの朝の人気番組「おはよう朝日です」のメインキャスター。あの宮根誠司アナの抜けた穴を立派に埋めて視聴率も絶好調、さらに児玉清さん亡き後の「アタック25」の司会にも抜擢されるという、文字通り「ABCの顔」なんであります。その浦川アナが3年ぶりにラジオに挑戦!というわけで、ABCラジオとしても注目の新番組なんですね■番組のテーマは、「演劇、映画を中心にその作品の魅力を紹介し、一人でも多くの人に、劇場に足を運んでもらうこと」つまり、文字通り『劇場に行こう!』なんです。出演は浦川アナの他に、去年ABCホールで旗揚げしたワタナベエンターテインメントの関西発イケメン演劇集団「劇団Patch」の選抜メンバー。そして映画の紹介役が、メディアほぼ初登場、謎の映画評論家・縛りやトーマス氏・そして!既報の通り演劇コーナーの担当が私・艦長なのでございます■さらに嬉しいことに、演劇コーナーのタイトルが『GO!GO!ABCホール』なんです。この名前は、「放送局なんだからいつかラジオ番組とかホール発でやりたいねー」とN君と私が話していたときに、冗談半分に彼女がつぶやいた言葉なんです。ななんと実現しちゃいました。そして私は念願のラジオ・パーソナリティへの道の第一歩を踏み出すことが出来ました(笑)。『GO!GO!ABCホール』とは云っても、関西の方がご覧になれるものであれば、他の劇場の作品もどんどん紹介していきます。劇場文化の発展に少しでも役立つことが出来れば、本当に嬉しく思います■ラジオは今、パソコンやスマートフォンでも簡単に聴くことが出来ます。放送は毎週日曜午後9時05分から。さっそく13日(日)に開始です。是非お聴きください!
左から、ご存知浦川アナ、Patchの金澤健太くん、杞山星璃くん。トーマスと艦長はフレームに入れてもらえず・・・
- 個別ページ
- |
- 2013年01月09日水曜日
ブルーシャトルプロデュース『ゼロ』ご一行様、今朝小屋入りされまして、明後日金曜から6ステの上演です。「ゼロ」とは、かつて連合国からその高い戦闘能力を恐れられた「ゼロ・ファイター」、つまり日本海軍の名機「零式艦上戦闘機」つまりつまり「ゼロ戦」のことですね。東京公演が年末に終わり、年が明けていよいよ大阪、というわけで当然私未見なのですが、感想ツイートのまとめサイトなどを拝見すると、熱く、激しく、そして涙なしには観られない作品のようです。搬入作業が終わって驚いたのは、舞台装置が文字通り「ゼロ」であること。どうやら俳優がその身体ひとつで空中戦を演じるようです。ゼロ戦ものの演劇といえば今井雅之さんの「WINDS OF GOD」が有名ですが、果たして「ゼロ」はどんな舞台になるのか!?大塚雅史さんの熱い演出と照明、和田俊輔さんのアガる音楽、スタッフ陣も豪華です。日曜ソワレには、時間の都合で泣く泣くカットされたシーンを盛り込んだ「ディレクターズカット版」が上演されるとか。うーん、いろいろ面白そう。
1月11日(金) 19:00
12日(土) 14:00 19:00
13日(日) 13:00 18:00★
14日(祝) 15:00
★・・・ディレクターズカット版
- 個別ページ
- |
- 2013年01月09日水曜日
さて、七草粥を食べてお正月気分は抜けられましたでしょうか?1月はホールのスケジュールは比較的ゆったりですが、前述しましたようにラジオ番組がはじまりますので、そこに向けて会議や収録、インタビューや公演観劇スケジュールなど、ばたばた準備をしております。
ABCラジオ 毎週日曜日21:05~ 浦川泰幸の劇場に行こう!
どうぞよろしくお願いします!
そして、ABCホール演劇公演第1弾は11日~14日、ブルーシャトルプロデュース「ゼロ」です。
折込情報が揃いました。
11日(金)13時~ 1200部
後バサミはございません。1種類につき1名要員で、ご希望の方は直接お時間にホール入り口へお越しくださいませ。(乗組員N)
- 個別ページ
- |
- 2013年01月07日月曜日
新年あけましておめでとうございます!
ABCホールは無事に朝日放送新年祝詞会を終えて、今年もスタートいたしました。本年もほとんどの週末がご予約済みといううれしい悲鳴です。たくさんの面白そうな公演がありますので、今年も是非とも多数足を運んでいただけますように!お待ちいたしております。
この春で5周年というABCホールですが、実は!!!!
朝日放送所有劇場ということで、念願の!!!!!!!
ラジオ番組がレギュラー決定いたしました!
2013年1月13日(日)21:05初回オンエア もちろんABCラジオ
浦川泰幸の「劇場に行こう!」
ABCホールの情報だけではなく、関西の大小多くの劇場について語るラジオ番組です。毎週日曜日21:05~ なんと!!55分番組!!
舞台と映画について特化したラジオ番組です。
映画についてはその名も怪しい「縛り屋トーマス」さんがあらゆる角度からお薦め映画やこの映画の見所を辛口評論!
演劇についてはついにレギュラー枠を持ちました、当ホール「艦長」こと山村啓介がご紹介!ABCホールはもちろんそのほかの劇場でも、艦長お薦め公演についてお話させていただきます。ABCホールでの公演紹介の際はその団体の代表の方にもご出演いただいたりできればなぁと思ってますので皆様何卒よろしくお願いします。
そして、昨年10月に旗揚げをしたばかり、ワタナベエンターテインメントの新生劇団「Patch」メンバーより岩崎真吾・金澤健太・杞山星璃の3名がレギュラー出演。彼らは毎週たくさんの舞台を観て報告したり、インタビューをしたり、はたまた試練を与えられたり・・・。
基本男だらけのレギュラーメンバーでMCをつとめる浦川アナウンサー以外はラジオ初心者だらけでお届けいたします!が!!「劇場に足を運んでくれる人が1人でも増えますように!」この想いだけをたっぷり詰め込んでお届けします!
もうすぐホームページも立ち上がりますのでまたご紹介いたしますね。お楽しみに!私も楽しみ!(乗組員N)
- 個別ページ
- |
- 2013年01月04日金曜日