■山田ジャパン、今朝小屋入りされ、明日『記者倶楽部』初日です■昨年11月に『ブルーギルの計画』を上演されたばかりなんですけど、記録を見てみると、2008年の旗揚げ以来ずっと、4~6か月に1本というハイペースで新作を上演されています。劇団運営も順調、乗りに乗ってる感じですね■現代社会が抱える問題に、いつも独特の角度から斬りこんでくる山田ジャパンの作品ですが、今回の題材は政治とマスメディアの関係。題名通り、記者クラブが舞台です■わが国では、議会、官公庁、政党、経済団体など、市民にとって重要な情報を常に発信する場所には、「記者クラブ」という施設が設けられています。ここには各新聞社・放送局の記者が常駐し、一定のルールの下に取材活動を行っています。元々は、明治時代、第1回帝国議会において新聞記者の傍聴を排除しようとした議会側に対抗し、新聞社が団結して結成した組織だそうです。つまり国民の「知る権利」を守るために誕生し、以来公的機関とメディアを結ぶ窓口となってきたわけです。報道の水準を一定以上に保ち、誘拐事件などの際には人命を優先して協定を結び報道を控えるなど、現在でもその存在意義は大きいのだと思います■しかし反面、近年いろいろ批判を浴びているのも事実。取材相手との慣れ合い、記事の均一化、フリーの記者など非加盟者の排除、とかそういう問題。放送局は記者クラブに参加しているのですが、僕自身は全く門外漢なので、生半可な発言は控えます。でもまあいろいろあるんだろうなあと思います■山田ジャパン主宰の山田能龍さんは、そんないろいろを実際にクラブに飛び込んで取材し、この戯曲を書きあげたのだとか■・・・高い志と強い使命感を抱いた若き女性新聞記者が、政権与党の本部ビルにある記者クラブに赴任してきます。おそらく、数ある記者クラブの中でもトップクラスの重大情報が飛び交う空間でしょう。そして彼女はそこで、複雑怪奇な現実に直面するのです。僕たちが毎日目にしている政治家の記者会見の実態と、それを切り取った記事あるいはテレビの画面。果たして真実はどこにあるのか■山田ジャパンの看板女優・いとうあさこさんは今回、政党内部の裏事情に詳しい、そして時々とんでもない行動に出る、ある役で登場!(艦長)
4月11日(金) 19:00★
12日(土) 14:00 19:00☆
13日(日) 14:00
※上演時間は約1時間50分
※夜公演終演後、約20分間のアフタートークあり
★CUTT(ミュージシャン)
☆冨名腰隆(朝日新聞政治部記者)
※当日券は開演1時間前より発売
- 個別ページ
- |
- 2014年04月11日金曜日