■劇団鹿殺し、昨日小屋入りされ、復活公演『ランドスライドワールド』は、あす大阪初日です。先日まで、日本演劇界の聖地のひとつ、下北沢の本多劇場で堂々13ステージを終えての来阪、いや、関西で旗揚げされた鹿殺しにとっては凱旋公演と呼んでいいかもしれません■座長で演出を務める菜月チョビさんが2013年秋から1年間、文化庁の新進芸術家派遣制度によるカナダ留学をされていたため、劇団本公演は1年3か月ぶり。しかしその間にも鹿メンバーの皆さんはOFFICE SHIKAプロデュースとして、歌手のCoccoさんを主演に迎えた『ジルゼの事情』、奇天烈芸人・鳥肌実さん他を迎えた『山犬』と活発に公演活動が続いていました。どちらも当ホールで大阪公演があったこともあり、あまり久し振り感はないのですが、でもやはり劇団員、ファンの皆さんにとっては感慨深い復活に違いありません■さて、今回のお芝居は、2009年、東京・神戸・大阪・福岡の4都市で上演され大好評を博した音楽劇『ベルゼブブ兄弟』を原案として再構築した作品。閉塞した日本の集落に集まった4人の兄弟と、亡くなった父をめぐる物語です■「ランドスライド」とは、英語で「地すべり」のこと。チョビさんがカナダの国土を旅して実感した、『大地は恐ろしく広大だ。そしてそれでいて不確かだ』・・・みたいな思いがこのタイトルに込められています。過疎の村を舞台に展開する過激で切ないドラマ。虫眼鏡の奥のミクロの先にマクロな世界が出現し、お馴染みの情感豊かな生演奏や歌やダンスが溢れ、言葉たちが時に激しく、時に静謐に、劇空間を包みます。ラジオ「浦川泰幸の劇場に行こう!」でうかがったチョビさんのお話の記憶と東京公演の劇評などを参考に舞台は未見で書いているため、「何のこっちゃ」かもしれませんが、僕調べでは『鹿殺しにハズれなし』です。劇団メンバーに加え、イケメン人気俳優・木村了さん、今奈良孝行さん、そして元関西小劇場界の女王・美津乃あわさんがキャストとして参加しているのもポイントです■前売完売の回もありますが是非(艦長)
劇団鹿殺し復活公演『ランドスライドワールド』 作・丸尾丸一郎 演出・菜月チョビ 音楽・入交星士×オレノグラフィティ
1月29日(木) 19:00
30日(金) 19:00
31日(土)14:00 19:00
2月 1日(日)14:00
※当日券は開演1時間前より発売。ただし(土)14:00、(日)14:00は前売完売のため若干枚となります。
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- 2015年01月28日水曜日