■別に期待はされていないとは思いますがブログご無沙汰しております、艦長です。さいきん椎間板ヘルニアの痛みがどこかに消えてしまったと喜んでいたら、どうやらぎっくり腰になってしまいました。いやはや、トシだなー。じっとしていると大丈夫なのですが、長時間座っていると一筋縄では立ち上がれません。さっき久しぶりに映画の試写会にお邪魔したのですが、上映が終わって場内が明るくなってもしばらく一人座ったままで...おまけに帰りのエレベーターで大失態。女性と二人きりになったのですが、何故かやけに警戒されたのです。外に出て「あっ!」・・・鑑賞中少しでも楽に過ごそうと、ズボンの前ボタンとベルトを外していて(自然にファスナーも半分下がる)、元に戻すのを忘れていたのです、とほほ。
■さて、ABCホール、久しぶりの演劇公演です。意外にも3年ぶりに当ホールに登場、京都を拠点に活動するベテラン集団・MONOの『裸に勾玉』、明日大阪初日を迎えます■この作品、今月5日から東京~名古屋と上演されていて、実は私、東京に出発される直前の京都の稽古場で通し稽古を拝見したのです。いやー、始まるや否や、2時間どっぷり劇世界に引き込まれました。箱馬や平台などを組み合わせた骨組みだけのセットで、役者さんは稽古着、もちろん照明は蛍光灯が点いたまま、というあくまで「稽古」なのに、です。新鮮な体験でした■これからご覧になるお客様の新鮮な驚きをわずかでも小さくするのは本意ではないので詳しくは書きませんが(自分も本番は未見だし)、まず舞台から聞こえる『音』ないしは『声』にやられます。そして、何より力強いストーリーが胸を打つ■MONOの全作品の作・演出を手掛ける劇団代表の土田英生さんは、人間や社会が抱える様々な問題を、いったん架空の設定に置き換え、シニカルな笑いと共に寓話的に描くことが多い。今回はそんな土田作品としては珍しく、場所と時間が現実の日本史の中で特定できる、『歴史物』なんです■時は3世紀半ば。中国の史書・魏志倭人伝の中で、強大な邪馬台国に抗い続けていると記されている隣国、『狗奴国』のある集落が舞台。日本の歴史区分としては弥生時代の終わり頃、しかも支配階級ではなく登場人物は皆庶民なので、まあ非常に原始的な暮らしをしているわけなのですが、この狗奴国の男女がみんな素敵なんですよ■しかし一見平和な彼ら・彼女らにも様々な苦難が降りかかってきて、それは歴史の流れに由来するものもあれば、自分たちの社会の問題もある。観るうち、私の脳裏に、この作品のキーワードとして浮かんできた単語は『寛容』でした。はっきり云えるのは、これはやはり現代の、私たちの物語であるということ■いつもながら達者な俳優陣の巧みな台詞に笑い、終盤の意外な展開に胸が高ぶり、そしてラストの・・・あ、もうこれくらいにします。MONO『裸に勾玉』ぜひ観てください(艦長)
MONO 『裸に勾玉』 作/演出・土田英生
3月23日(水) 19:30
24日(木) 19:30
25日(金) 19:30
26日(土) 13:00 17:00
27日(日) 14:00
※当日券は開演1時間前より発売
※上演時間約2時間
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