■劇団赤鬼『Dilemman-Being ジレンマン・ビーイング』昨日小屋入りされ、明日初日です■観る人の心を温かく元気づける作品を作り続ける劇団赤鬼、ABCホールでのクリスマス公演は2011年以来6年連続となります。今年もきっと、聖夜に相応しいハートウォーミングなファンタジーを紡いでくれることでしょう■稽古途中段階のプロットを拝見しただけなので、完成形が思わぬ変貌を遂げている可能性もあるのですが、今回の作品のキーワードは、「AI(人工知能)」、そして「ジレンマ」。人間の生活を便利にするために開発されたコンピューターは日夜進化を続け、より自律的に学習や推論を行う『AI』という概念も身近に感じられるようになりました■と同時に、AIが進化し過ぎることによって生じるかもしれない様々な弊害も指摘され始めている。人間の仕事を奪い、究極的には映画『ターミネーター』の世界のように、人間を支配してしまう事態も単なる夢物語とはいえないのかもしれません。つい最近将棋の世界で、トップクラスの棋士が重要な対局で不正にAIの力を借りたという疑惑が持ち上がりました。もし事実だとすれば、それは単なるカンニングというだけではなく、名誉(そしてそれに伴う金銭)のために人間がAIの精神的下僕になってしまったという由々しき事態です■AIが人間そっくりの外見を持つと、アンドロイドと呼ばれます。現在のところ、人間同様の外見・運動能力・知性・感情を兼ね備えたアンドロイドは存在しませんが、いつか人類はそれを作り出すはずです。その時、たとえば十数年前、人工的にクローン動物を産み出す技術が実用化のレベルに達したと伝えられた時と同じく、世界中で様々な議論が巻き起こることでしょう。人間の尊厳の問題、軍事利用の問題、アンドロイド自身の権利の問題・・・■なんか妙に話が大きくなってしまいましたが、『ジレンマン・ビーイング』は、そんな懸念が現実化してしまった世界の日本の片隅、クリスマスの夜からお話が始まります。ある可愛い少女が何故か小さなパソコンのパーツ屋を訪れるのですが、実は彼女は・・・!■明日からの(金)(土)(日)の3連休に計5ステ、ABCホール今年最後の催しでもあります。24日夜の回には恒例のクリスマスイベントもありますので、是非(艦長)
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- 2016年12月22日木曜日