春の文化祭の興奮も冷めやらない今日この頃ですが、このブログでは珍しく映画の話をさせてください。
3月に開催された大阪アジアン映画祭のクロージング作品として、このABCホールで世界初上映された映画「PARKS パークス」がいよいよ大阪のシネ・リーブル梅田で、一昨日の土曜日に公開されました。大阪出身の若き天才、瀬田なつき監督は映画祭のクロージング・パーティにも駆けつけて舞台挨拶してくれ、上映終了後には客席から大きな拍手が沸き起こりました。
そもそも2009年の大阪アジアン映画祭で上映された「彼方からの手紙」は、瀬田監督の東京芸術大学大学院の修了制作作品だったのですが、その素晴らしさに驚嘆し、天才の出現を目の当たりにした興奮のまま上映終了後にABCホールの楽屋でご挨拶させていただいて以来、彼女の過去の短編作品をはじめ、メジャー映画デビュー作となった「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」(2011年)など、ほとんどの作品を観て、心待ちにしていた新作です。
主人公の純を演じるのは、数々の話題作に出演している橋本愛さん、高校生・ハル役には、UQモバイルのCMなど、最近やたら目にする永野芽郁さん、トキオ役には、「みーまー」で鮮烈な印象を残し、今や引っ張りだこの染谷将太君という魅力的なキャスティング。トクマルシューゴさん監修のポップな音楽の中で繰り広げられる、軽やかで切ない青春群像劇なんですが、油断していると映画終盤に迷宮に誘い込まれ、胸が熱くなるラストが待っています。劇場を出る時にはテーマ曲を口ずさんでいること間違いなし!
瀬田監督は、若手女優のナチュラルな魅力を引き出す才能があり、瀬田監督がカメラを向けると、みずみずしい光と風が女優さんをスッと包みます。今回も2人の女優さんが本当に魅力的。東京でも既に公開中。シネ・リーブル梅田に続いて、神戸国際松竹、京都シネマ等全国で公開されます。劇場で是非!(公式HP→http://www.parks100.jp/)
さて、5月のABCホールは、怒涛の「春の文化祭」も終わり、10~14日しま~ん共和国さんの「咲くは江戸にもその素質」、19~21日はメッセンジャー黒田プレゼンツ「つな」、23~28日は玉造小劇店さんの「おもてなし」と続きます。今週木曜日にはメッセンジャー黒田君が「劇場に行こう」の収録で来てくれる予定なので、その模様も後日お伝えします。(艦長)
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- 2017年05月08日月曜日