2010年2月21日放送
這いつくばって料理する家
■毎日通っていた作業場を、終の棲家としてリフォームして住みたい
■建坪が6坪足らずと、番組史上最小の物件で、洗面所もお風呂も無い
■4畳しかないキッチンは、椅子の下に電子レンジを置かなければならないほど狭く、食事をとるスペースを確保するのも大変
■和式のトイレが食卓のすぐ横にあり、音やにおいが気になる。また、しゃがむと壁にお尻が当たるほど狭い
■2階への急な階段には、依頼者の父親が生前備え付けた沢山の手摺りがあるが、壁から外れかけているものもあり、機能していない
■2階とロフトをつなぐはしごが急角度で、ロフトに置いてある荷物を持って降りることができず、その7畳の空間は荷物で埋まっている
ゆとり住宅の空間トレーナー
石井 亨
水周り全般、洗濯する場所、洗面所と、家としての機能が欠けているので、
まずは、そういった基本性能や基本機能を、6坪の中に収めることが必要。
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赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
新しい作業場から
新たに設けられた住まいとしての玄関には、もちろん大容量の収納が。丈の長い外出用の上着もかけることができる大きなコートクロークの下には、持ち運びできる引き出しを置きました。お孫さんのおもちゃなどを仕舞うのに丁度良いサイズです。
その引き出しを囲うように形作られた木の板を引き出せば、靴を履くのが楽になるベンチになります。また、お客さんが来たときには、ちょっとした座席として利用してもらうことも。
実は、玄関のすぐ横は、「匠」がお父さんに続けてほしいと願った金属彫刻の新しい作業場。街の景色を臨める窓からの光で明るく、使い勝手も良くなった作業場から玄関が覗ける小窓があるので、そのままお父さんを訪ねてきたお客さんと話ができるのです。作業の手を止めて、これまでと同じように、熱いお茶で一服…
その玄関と作業場をつなぐ小窓は、かつて工場のガラス戸に書かれていた看板の文字を切り抜いてあしらった障子窓で塞ぐこともできます。
生まれ変わったダイニングキッチン
あの料理をするにも、食事をとるにも窮屈だったダイニングキッチンは、明るく開放感に満ちた空間へと大きく姿を変えました。
対面式となった台所は、作業スペースが広く、圧倒的に足りていなかった収納も大容量を確保。壁に4つ並んだ引き出しは、すべてふた付きなので、作業台として使うこともできます。
天井付けの戸棚は、使いやすいスライド式。お母さんでも、楽に手が届くよう、ここだけ天井の高さを抑えました。両側から物が出し入れできるので、無駄なく隅々まで使えます。
広くなったダイニングに置かれた、孫たちと囲んでも窮屈さを感じさせないダイニングテーブルは「匠」特製のオリジナル。
その足を、留め具を外して折りたためば…なんと、あっという間に座卓へと早変わり!これなら、何人遊びに来ても心配いりません。
採光にもこだわった作り
これまで上り下りが大変だった階段は、「匠」の手によって安全なものに変わりました。高齢の夫婦の膝の負担を和らげるため、傾斜をゆるやかにし、カーペット敷きに。昼は天窓から降り注ぐ明るい光に包まれ、広々とした印象を受けます。
夜になると、手摺りを設置している壁のくぼみが、柔らかな光の帯となり、階段全体を優しく照らします。この光の正体は、くぼみに埋め込まれた人感センサーを備えたLEDライト。夜中でも安心して1階のトイレに降りられるよう、優しく手元と足元を照らしてくれます。
そして以前の家には無かったお風呂や洗面台などの水周りが、その階段を上がった2階に作られました。洗濯機の上にも天窓が設けられ、明るく清潔感あふれる空間に。
そして、待望のお風呂。壁からは檜の香りが漂い、2つの窓から光がこぼれる癒しの空間に。この2つの窓のおかげで換気が良く、お手入れも楽です。浴室乾燥機付きで洗濯物を干すことも出来ます。
東京都品川区
株式会社 ホープス
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