2011年8月28日放送
裏庭が台所の家
■40年営んだお好み焼き店を閉めることにしたが、店舗兼住宅の住居部分が不便すぎるためリフォームを決意
■家庭用の台所が無く、料理の下ごしらえを店の一角で行うが、調理は裏庭に置いたガスコンロを使用している
■屋外用の物置から出した調味料を自転車のかごに入れて使っている。炊飯器も外に置いている
■裏庭には薄い塩ビのトタン屋根が掛けられているが、外壁との間から雨が降り込むため、大雨の日は調理できない
■裏庭の土の水はけが悪く、北側にあることもあり、雨の強い日は水たまりが出来てしまう
■浴室も裏庭に設置されていて、冬の寒い日でも靴を履いて浴室まで往復するため、湯冷めをすることもしばしば
■浴槽は狭い上に深く、高齢のおばあちゃんには出入りが危険
■洗濯機も裏庭にあり、雨が降ると洗濯機そのものもずぶ濡れになる
■階段が暗くて急勾配なため危険。
■トイレは、お客さんと共用。洗面台も無く、店舗内の洗い場で歯を磨いたり、顔を洗ったりしている
開口の哲学者
川嶌 守
お風呂に入るということ1つ取っても、大変な生活を送っていることが解るが、それが日常の中で当たり前になって、上手に住みこなして見えるところに、たくましさを感じる。88歳のおばあちゃんが使いやすく、これからの人生を楽しんでいただける家に出来ればと思う。
「匠」のプロフィールを見る
赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
明るい光溢れる玄関
以前は店舗の入り口しかなかった家に、家族専用の玄関がお目見えしました。
看板の代わりに掲げられた表札は、営んでいたお好み焼き店の鉄板を再利用したもの。
扉を開けた先には、扉と、その上に設置されたガラスから射しこむ南からの日差しによって、明るい光が溢れています。
壁に備え付けられたのは、大容量の靴箱。その隣には、娘さんの趣味であるゴルフバッグも余裕で入る大容量のコートクロークが用意されました。
配達された郵便物は、クローク内のトレイに収まるので、外に出ずに受け取ることができるのです。
待望の屋内のキッチン
裏庭に置かれたガスコンロで調理する必要はもうありません。1階の中心となるリビングダイニングとキッチンが出来上がりました。
リビングを包み込む光は、ツインカーボの建具を通して届く玄関からの日差しと、階段の上にある天窓からの日差し。床暖房も設置され、冬でも足元からぽかぽかの空間になりました。
キッチンシステムを中心とした、手を伸ばせば何でも簡単に届く大収納。もう、物置に調味料を置いておく必要もありません。
何と言っても嬉しいのは、お店の思い出が詰まった「匠」オリジナルのダイニングテーブル。お店で使っていた鉄板を切り出し、テーブルの中に埋め込みました。
天板をスライドさせ、蓋を外すと現れる鉄板で焼かれるお好み焼き。その味を求めてやってくるお孫さんや娘さん達が座っても十分な広さのダイニングテーブルです。
この家の一番いい場所
おばあちゃんのために用意された部屋は、この家の一番いい場所に。「匠」は、新たな家具を運び入れる必要のないようにと収納たっぷりの部屋にしました。
ごろんと横になると気持ちの良い畳ベッドにも沢山の収納スペースが。
コートクロークの上部のデッドスペースに布団収納を設けるなど、一部の隙もありません。
備え付けのクローゼットの下には、高い場所でも背が届く様にと用意された踏み台が。サイドテーブルとしても使えるので、ゆっくり寛ぐ時間も増えることでしょう。
山紅葉の庭
待望の屋内の水まわりスペース。床暖房完備の脱衣所には、娘さん憧れの全自動洗濯機が。もう雨に濡れながら洗濯をすることもありません。
同じく屋内に新たに作られた浴室。浴槽は以前より広く浅く、手すりも付きました。これならおばあちゃんも安心です。
そして驚きは、浴室の窓から臨む、なんとも風流な山紅葉の坪庭。それは、生活するための設備が、全て家の中に入った事で生まれた癒しの空間。
家の中からも見えるようにと、築山のように盛り上げて立体感を出しています。盛られた土や石が流れ落ちるのを防ぐために使われている鉄板は、ダイニングテーブルに使ったかつてのお店の鉄板の端材を再利用したもの。
また、夜になると幻想的に庭を照らし出す「匠」オリジナルの行灯のガラスも、以前の家で使われていたものを再利用しました。
その行灯が置かれたウッドデッキは、直接洗濯スペースから出入り出来て便利。洗濯物を干しながら、風に揺らぐ山紅葉を眺める楽しみも。
日差し眩しい2階
以前は急勾配だった階段も段数を増やして緩やかに。その先の2階には、娘さんのための部屋が用意されました。
備え付けの作業机のすぐ目の前。窓から射しこむ光は、階段の上にある天窓からのもの。もちろん2階のみならず、階段と1階に温かな日差しを届けます。
洋服をたくさん持っている娘さんのために用意された2つの大きなクローゼットを挟んで、反対側にあるのは畳が気持ち良い客間。お孫さん達が泊まりに来ても大丈夫。大きな押入れの中にはたっぷりの布団が待機しています。
客間側から見ると飾り棚になっている娘さんの2つのクローゼット。実は可動式。移動させれば、ふた部屋を繋げて大きな一間にすることもできます。元気なお孫さん達の声で、これからますます賑やかになりそうです。
愛知県名古屋市
辻創建株式会社
放送リストに戻る
前の物件を見る
次の物件を見る
このページの一番上に戻ります
©ABC TV All rights reserved.