2011年9月18日放送
7坪にタンス22棹の家
■家の大きさと物の多さがあまりにも不釣り合い
■建坪7坪、上下で14坪しかない家の中に22棹のタンスがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。
■ひと坪当たり1.6棹のタンスが詰め込まれている計算
■間口も1間半しかないので、人が横になって歩くのがやっと
■タンスに囲まれ通路のようになった隙間に、どうにか布団を1枚敷いて寝ている
■布団を1枚敷く隙間を確保するのがやっと
■お風呂場までタンス代わりになっており、銭湯に行かねばならない
■キッチンは食器棚と冷蔵庫に圧迫されて狭く、身動きが取れない
■階段は狭く急で、まるで梯子のよう
新しき日本間の開拓者
大島健二
15年以上この仕事をやってきて、これほど物にあふれている家は初めて。引越しをして荷物がなくなった状態で自分のプランニングが正しいか検証する必要がある。
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玄関と一体になった広い和室
かつては下駄箱に占領され、カニ歩きでしか出入りできなかった玄関は、ゆったりと広い玄関へと生まれ変わりました。これからは楽に出入りすることができるでしょう。
洗い出しの広々とした土間の先には大きな和室が。お父さん待望の和の空間です。玄関には大きな下駄箱も備え付けられているので新たに下駄箱を置く必要もありません。
両壁に窓がない長屋独特の作りゆえに昼間でも真っ暗だった1階は、玄関扉の大きな曇りガラスや扉上に設けられた窓から明るい光が家の奥まで届きます。
玄関と一体になった和室はただ一体になっただけではありません。「匠」の知恵による和の空間作りがなされています。玄関横に取り付けられた障子を使えば簡単に部屋と玄関を間仕切ることができます。
工夫された1階の空間作り
「匠」の工夫により和室の畳から浮かして作られている壁一面の飾り棚は、タンスを置かずともとタンスのような収納力を持っています。かつてのタンスのような圧迫感を感じないのでゆったりと快適に過ごすことができるようになりました。
和室の中央には掘りごたつがあり、ここが夫婦の団らんの場です。ここに置かれた机にはある仕掛けが。子供たちの家族がやってきたときには、机の下に重なっているもうひとつの足を引き出せば、あっという間にテーブルは倍の大きさに早変わり。皆で食卓を囲むことができるので、孫たちと過ごせる時間も増えることでしょう。
さらに「匠」は、和室の畳の下までもを収納として有効利用。パネル式の畳は、まるでパズルのようにスライドさせることができるようになっていて、床下の収納はタンス3棹以上の物がすっぽり納まる大容量。堀ごたつの部分を畳のパネルで塞げば客室としても活用できます。
広々としたキッチン
今までは食器棚と冷蔵庫に囲まれて、ほとんど身動きすることができなかったキッチンには、「匠」オリジナルのシステムキッチンが用意されました。以前の食器棚に劣らないたっぷりの大容量の収納のおかげでキッチンを広く使えます。
キッチンの上にも大容量の釣戸棚が設けられました。スウィングダウンウォールのおかげで踏み台要らず、お母さんでも簡単に手が届くので楽に上の物が取り出せます。
さらにキッチンの床には2連のスライド式収納が、階段下のわずかな隙間にも収納が設けられています。どんなわずかなスペースも無駄にしない「匠」の徹底した空間作りです。
壁の横には、格子を利用した飾り棚。階段下のデッドスペースにはトイレ。無駄を残さず、あらゆる空間をフル活用しています。
タンスがいらなくなったおかげで1階にはキッチンにも光が差し込むようになりました。仕切りが設けてあるのでその時々に応じて居間とキッチンを間仕切るることもできます。
復活したお風呂
以前の家にはなかった脱衣洗面所も新たにできました。和の装いは家族の希望通り、そのいたるところにたくさんの収納が設けられアメニティグッズもたっぷり入ります。
壁の厚みを利用したタオル収納にも「匠」のアイデアが、狭い空間でも扉を開けずに済むように下から引っ張り出すようにできています。
外に置かれていた洗濯機もようやく家の中へと入れられました。その上にはキッチンと同様のスウィングダウンウォールの収納が取り付けられています。
荷物に埋もれ、物置と化していたお風呂が復活。これで、「家でゆっくりと湯につかりたい」というお父さんの夢もかないました。
浴室には暖房機能がついた換気扇も設置。これでいつだってぽかぽか。乾燥の機能を使えばここで洗濯物を干すこともできます。
明るく落ち着いた2階
あえて宙に浮かせるように作られた壁一面の収納は、ゆっくり手足が伸ばせるように配慮されたもの。収納も大容量で桐ダンスもすっぽり入ります。
階段上のデッドスペースも使い収納が設けられました。さらにその奥の壁にも押入れがあるので、もうひと棹もタンスは必要ありません。
これまで、ほとんど密閉状態だった屋根裏収納も一新。襖が取り付けられ、湿気やこもった空気を外へと逃がす風の通り道ができました。
寝室の建具は雪見障子に、その奥には減築によって新たにテラスができました。屋根も空けられ開放的に、お母さんの大好きなガーデニングや洗濯もよりいっそう楽しくなることでしょう。
神奈川県川崎市川崎区
ハルノイエ住宅工房
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