2012年7月8日放送
天井から雨が降る家
■2階へ上がる階段は56度の急傾斜で手すりはあるものの、踏み板は狭く足を踏み外しそうなほどである
■6軒長屋を切り離した家は、取り残されたように古いままの建物。マンションに挟まれ光が入らず日中でも家の中は真っ暗
■ベランダの手すりは外れかけていて、応急処置的に番線で繋がれているだけなので外れてしまう可能性がある
■屋根の波板の上に20年以上放置されたままの物干し場は、老朽化が進み腐食して崩れ落ちてしまう危険がある
■2階のベランダは増築部分でどういう構造か不明、明らかに雨漏りの原因となっていそう
■家の奥は増築され水周りスペースとなっていて、奥に細長い家になってしまっている
■本来屋内にあるべきでない風呂釜の排気管が屋内にある。排気管からガスが漏れると一酸化炭素中毒など、命に関わる危険がある
■外にあるはずの雨樋も家の中に通ってしまっている
■水周りの天井は雨漏りのせいでふやけている
■雨漏りすると水周りにあるコンセントに雨水がかかりそうになり、万が一ショートしてしまうと発火してしまう
光と風の振付師
守谷昌紀
6軒長屋の両隣を切り離され1階は特に暗い、光の環境をどう改善するかが1番の課題。そして雨漏りの件。雨漏りは細かいところに浸透するので内部はもっと損傷を受けている可能性がある。この状態をどう改善するのか、少し大変な感じはしている。
「匠」のプロフィールを見る
赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
風が吹き抜ける玄関
玄関を開けると奥まで一直線に突き抜ける動線ができて、風の通り道にもなっています。家の中に光が差し込むようになったので、暗い印象はなく明るい雰囲気を感じられるようになりました。
玄関には天井いっぱいの高さがある大容量の靴箱が備え付けられました。普段は二人暮らしには十分な容量ですが、親戚が訪れたときなどでも玄関が靴で埋め尽くされることはないでしょう。
玄関を上がってすぐのところには、帰宅してすぐに上着や鞄などがしまえるようにコートクロークが設置されました。もちろん来客時の荷物置き場としても使えるので、荷物の置き場には困りません。
光にあふれるリビング
リビングダイニングは壁際にたっぷりの収納を作り付けました。壁に窓をとれないという立地上の問題がありましたが、その環境を生かしたつくりにして有効に活用しているのです。
ダイニングテーブルは「匠」特製。普段は姉妹が向かい合って座る円形のテーブルを、真ん中でスライドさせて収納されている天板を広げれば、楕円形の大きなテーブルに!壁面に収納されている収納ボックスが椅子にもなり、6人で座れるテーブルに早変わり。
家の真ん中に生まれた光あふれる坪庭は、季節によって顔を変える風情ある空間です。季節の移ろいを感じる癒しの空間として姉妹の生活を彩ってくれるでしょう。
ガス漏れの心配が消えた水周り
キッチンの横から入れるようになっている脱衣洗面所は、大きな洗面台と洗濯機が置かれて便利になりました。水周りが集まっているので家事もしやすいでしょう。
新しくなった脱衣洗面所の奥には、お風呂が。換気窓を高い位置に設けることで、柔らかい光が降り注ぐ暖かいお風呂へと生まれ変わりました。排気管もないのでガス漏れの心配も無くなりました。
階段の下には、そのスペースを利用して新たにトイレができました。リビングから近いので普段の生活に便利な生活動線となっているのです。
明るく開放的な2階
2階を明るく照らすのは、屋根を架け替えたときに作られた採光窓から降り注ぐ光。高い吹き抜けの空間は、開放的な空間を光で満たして階段も明るく照らしてくれています。
妹さんの部屋には本人たっての希望でパソコンスペースが備えられました。その横には奥行きのある大容量の収納が設けられました。大きな窓から明るい日差しが差し込んで部屋を明るく照らしてくれます。
広々とした共用のウォークインクローゼットは、姉妹それぞれの部屋から行けるようになっています。収納力はなんとタンス4棹分!そこで着替えてすぐ出られるように階段に直接行き来できる3つ目の扉も作られました。
大阪市東住吉区
株式会社 市川工務店
放送リストに戻る
前の物件を見る
次の物件を見る
このページの一番上に戻ります
©ABC TV All rights reserved.