2012年11月25日放送
光を閉ざした家
■階段は急傾斜で踏み板の幅も狭く、側面の壁もない。2階にある仏壇の花の水を変えるために、花を持って階段を下りるが、両手が塞がる上に足元もよく見えないのでとても怖い
■台所は幅60センチしかなく非常に狭い。体をよけないと、収納を開けることが出来ない
■カウンターキッチンのようになっている台所のおかげで、食卓も幅60センチしかない
■台所の隣にお風呂があるが、脱衣所がないため収納棚を置き壁代わりにしている。そのためとても窮屈になってしまった
■キッチンには窓が2つあるが、どちらもすぐそばに壁が迫り光が入らない。そのため日中でも照明を消すと家の中は真っ暗になってしまう
■南向きにあるリビングは、2階のベランダが大きくせり出していて、光が遮られてしまい日中でも暗い
■せり出したベランダが南側の光を遮るせいで、冬場は家の中が寒い
明るい未来のコンシェルジュ
鈴木道子
ご主人の思い出をすごく大事にしていらっしゃる様子で、その思い出があるから「この家に住みたい」という強い気持ちを聞いて、私自身もなんとかしてさし上げたいという気持ちになりました。
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生活しやすく再構成
窮屈な思いをしながらも、思い出のあるカウンターテーブルは加工して再利用。作業スペースを広くし、収納もたっぷり設けました。キッチンの背後の収納スペースは女性の「匠」ならではの視点で、家電の位置も使いやすくまとめられました。
狭小住宅ならではの収納の問題も、階段下の奥行きを生かした収納スペースを設けることで解決。たくさんの荷物やコートなどをしまっておけるので、家の中を少しでも広く使えます。
家の一番奥にはお風呂などの水周りを集約しました。広々とした脱衣所が設けられ、以前のように窮屈な場所で着替えることもありません。洗濯機もここに置かれて、寒いベランダでの洗濯からも開放されました。
階段は向きを変えて、2階からトイレに行きやすい動線に変更しました。光が差し込んできて階段と1階に明るい日差しを届けてくれます。もちろん傾斜も緩やかになり、登りやすく安全になりました。
将来のことも考えた工夫
玄関扉と横の壁をガラス張りにしたことで、光がたっぷり入るようになり明るくなった玄関は、広さも十分で靴箱の収納も余裕があります。さらに、楽に靴が履けるように、引き出して使える腰掛が設けられました。
これまでは床に布団を敷いて寝起きしていましたが、将来のことも考えて、楽に起き上がれるように畳ベッドにしました。ベッドの下には収納も設けられていています。
引き込み式の建具のおかげでワンルームとして使える2階。その一角、鏡の建具を引き出せば、健康のために始めた太極拳の練習スペースに早変わり。大きな鏡に向かいながら、手足を伸ばし広々と楽しむことができるでしょう。
これからも思い出と共に
暖かい日差しが差し込む場所には思い出のソファー、そしてその壁際には思い出の写真がたくさん並べられています。蘇ってくる夫の記憶と共に、これからの生活が明るく彩られるはずです。
明るい寝室には仏壇が置かれています。これからも安心して見守り続けてくれるでしょう。
大阪府大阪市
伊藤嘉材木店
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