2015年5月31日放送
床下に川が流れる家
■建物のおよそ4分の1が水路の上に建っている
■外壁は隣家にぴったり密着した状態
■家の下に水路があり、大雨の日などは水が流れるので床下に湿気が溜まる
■水路の上に増築している部分はブロックや、石やレンガを詰め込んだ上に建っており倒壊の危機が
■物干し場は日当たりが悪く、物干し場として使っていない
■雨どいの水が物干し場の脇の水路に流れるため湿気が溜まってしまう
■2階への階段は手すりもなく急で、洗濯物を干しに行くのも一苦労
■屋根の上を物干し場として使っている
安らぎの空間療法士
大瀧珠乃
水路の上に建っているので、不要なところに段差があり高齢のおばあちゃんにはそろそろ限界。ご近所付き合いがおばあちゃんの楽しみなので、今まで以上にご近所の方が遊びに来られる家にしたい。
「匠」のプロフィールを見る
赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
再利用しつつ大きくリメイク
もともとあった窓にも和の趣向を凝らし、店舗と住居用に4つもあった入り口は1つにして、安全に出入りできる様に開き戸から木の引き戸に。
家の中にも、以前あった建具を上手に再利用。限られた予算を有効的に使いました。
玄関の脇にはおばあちゃんが腰掛けて靴を履き脱ぎできるようベンチを設け、そのすぐ脇に飾り棚と新しい階段が出来ました。
話しやすく使いやすいキッチン
以前のキッチンはカウンター付きのダイニングキッチンへ生まれ変わり、そこから部屋全体を見渡せ、遊びに来る友達との会話も楽しめます。
友達をもてなすための食器もたくさんしまえる棚は背面に透過性の素材を使い、窓からの光がたくさん入るのでキッチンが明るくなりました。
おばあちゃんの背丈に合わせたシンクの足下は、高さが変えられる可動式の床に。娘さんたちにも使いやすい高さに合わせられるようになっています。
キッチンの端には折りたたみ式の作業台もつけ、作業がしやすく使いやすいキッチンになりました。
1階だけで生活できる居間
4畳半の居間は、倍の大きさになるテーブルを用意。おばあちゃんでも楽に広げられるよう天板には、ポリプロピレンという軽い素材を使いました。
これからは1階だけですべて生活出来るよう、身の回りものがしまえるクローゼットなどたっぷりの収納を設けました。
畳で寝たいと言うおばあちゃんの要望に応えて、布団が入る押入れも完備。手前に引き出せるスライド式の棚板は、布団が出し入れしやすいよう工夫した「匠」のアイデア。
さらに、畳のベンチは背もたれを倒すとベッドに早変わり。将来、ベッドでの生活に変えたくなった時のことも「匠」はしっかり考えていました。
減築部分を明るい庭に
減築部分に設けた庭は予算をかけることなく、北木石の端材をうまくあしらい、手入れしやすい庭にしつらえました。
かつて、はしごのような急な階段をのぼって、2階の屋根に干していた洗濯物は、日当たりの良いこの庭の縁側に干すことができます。
コンパクトにまとめた水回り
1か所にまとめられた水回りは風呂やトイレはもちろん、今までなかった洗面台も使い勝手よくコンパクトに配置されています。
トイレは以前使っていた物を再利用しつつ手すりを兼ねた飾り棚を付け「匠」らしい細やかな工夫も。
水路の上にあったため、お湯を溜めるのも不安だったと言うお風呂は一新。気持ちよく安心して入れる浴室になりました。
客間として使える2階
ハシゴのような危険な階段は、玄関の横に場所を変え、新たに手すりも付けて傾斜も緩やかに。高齢のおばあちゃんでも安全に上がれるようになりました。
階段を上がった2階は、娘さんや親戚が泊まりに来た時の客間として使えるよう最低限の予算でリフォーム。
たくさんの布団が入る押し入れの他にも、1階にしまい切れない荷物が収納できる広さが3畳分もある納戸も設けてあります。
岡山県倉敷市
中本屋工務店
放送リストに戻る
前の物件を見る
次の物件を見る
このページの一番上に戻ります
©ABC TV All rights reserved.