2015年5月3日放送
やかましい家
■家まで続く細い路地は、車が入れないので資材の運搬が大変
■自作の塀が外に倒れてきている
■廊下は床が奥へ極端に傾いている
■台所の床は1メートルの間に3センチも傾いており、水平にするために板を張っている
■床が傾いているため、建具がまっすぐ閉まらない
■お風呂場の入口は台所にあり、脱衣所が無い
■居間の様子は台所から見えず、3歳の子供がひとりで遊んでいるときは心配
■週末にはおじいちゃんが泊りに来るが、客間がないので居間の通路に布団を敷いて寝ている
■2階は6畳一間の寝室があるだけで、同居するには困難な間取り
渚のハウスセーバー
河村礼緒
こだわりを持つのはすごく良いこと、趣味も私と通じるところがあるので楽しくできそう。身体と同じで健康だからこそおしゃれを楽しめる、家もしっかりした構造を作ったうえでデザインを着せていくというのが良いと思う。
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サーファーズハウスらしさを追求
アメリカ映画に出て来るような、カバードポーチと呼ばれる玄関前にある半屋外のスペースは、この家の新しいシンボルになりました。
海水浴から帰ってきた時、家に上がる前にその場で砂が洗い落とせる屋外シャワーが。足下には、以前玄関アプローチで使われていたレンガを再利用。排水設備も備えました。
サーファーズハウスの外壁といえば、もっとも典型的なスタイルが、白いペンキで塗装したこの鎧張り。実はこれ、ご主人が週末現場訪れ、仲間に手伝ってもらい、作業していたもの。
軒から明るい光が注ぐポーチの柵には、廃材を使って、サーフボードの職人に作ってもらったウェルカムボードが掲げられました。
素焼きのタイルを敷いた土間には、異なる色合いの古材をパッチワークのように扉に貼った靴箱が。その中には、同居するおじいちゃんも含めた家族4人分の靴をスッキリしまえます。
気持ちのいいリビングダイニング
以前よりも大きいダイニングテーブル。それに使われた木材は、ちょっと珍しいもの。カツオ漁船のエサの生簀に使われていた、貴重な古材で造った独特の風合いの古材です。
かつての木製の建具は、気密性の高いアルミのペアサッシに。そこを開け放てば、ポーチとひとつながりの気持ちのいい空間が広がります。
ウェルカムボードを外して、その止め金具をデッキに立てれば、あっという間に座卓に早変わり!午後のティータイムや、ホームパーティーに、「匠」オリジナルのこのミニテーブルがきっと活躍するはずです。
アメリカンテイストのキッチン
床の下地材で造ったそのカウンターの中も、奥さん好みのアメリカンテイストがいっぱい。
「匠」自ら収納扉に白いペンキを塗り、ヤスリをかけてエイジング加工したキッチン。でも、こだわったのはデザインだけではありません。
お気に入りの雑貨は、古材で作った見せる棚に。これまで表に溢れ返っていた調理道具や食料品は、その奥には出来た奥さん念願のパントリーにすっきり整理してしまえます。
そんなキッチンからの眺めは、この家一番。ここから子どもの様子を見守りながら、安心して台所仕事ができます。
垂れ壁の下には、2つの可愛らしい照明が。実はこれ…「匠」のサーファー仲間でもあるガラス職人の工房で、夫婦が手作りしたもの。波のような模様が素敵なサーファーズハウスに相応しいペアのランプシェードが出来ました。
安心の水回り
ここでも収納扉や鏡の枠に古材を使って、ビンテージ風に。洗面台に貼ったブルーのメキシコタイルと船用の照明が海を感じさせます。
浴室の天井には耐水性のあるレッドシダーを貼り、壁はモルタルでしっかり防水塗装。もう水漏れで土台を腐らせる心配はありません。
水洗金具1つにもこだわり、シャワーは外国製のレトロなデザインのものを購入しました。
暮らしやすい空間
おじいちゃんの部屋は4畳半とコンパクトながら高い吹き抜けの天井で開放感があり狭さを感じさせない居心地いい空間に。
新しい階段は、まわり階段にして勾配を緩やかにし、壁には「匠」の友人の職人に作ってもらった鉄製の黒い手すりが付けられました。
2階の寝室には大容量のクローゼットを用意。さらに、一部屋根を上げたことで生まれた空間を上手く利用して、5畳半のロフトも作りました。大きな荷物や季節ものもたっぷりしまえます。
神奈川県藤沢市
(有)エスエス
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