2015年4月12日放送
やかましい家
■傷みが激しく鉄骨部分が著しく腐食し、強度的に不安がある
■外階段は鉄骨で出来ており、雨で滑りやすく危険
■腐食が激しい鉄骨は補修が困難
■2階の外廊下を支える鉄骨も腐食が進み、そこかしこに穴が開いている
■腐食した鉄骨を支えるために、鉄パイプ1本で応急処置をしているが全く効いていない
■2階の外廊下の鉄板が腐り、コンクリートが崩れて崩壊寸前の状態
■崩壊寸前の廊下を物干し場として毎日使っている
■外廊下の柱は、すべて腐食で寸断してしまっている
■腐食した柱は、すでに補強・補修は困難なほどボロボロに
■上空150メートルを飛行機が通過するので、窓を開けると普通の会話も聞き取れなくなる
住まいと環境の調合師
坂口弘樹
建物がすごく大きい、7世帯分の建物は夫婦2人で暮らすには、あまりにも大きすぎてもったいない。まずは安全に住むためにはどうするか、すぐに答えが出ないほど深刻。そして、会話が聞こえなくなるほどの騒音への対策が必要。
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赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
スッキリ生まれ変わった家
減築したことで、来客の分まで停められる駐車場は以前より広々。いぶし瓦を葺いた切り妻屋根と焼き板風のサイディングは和の趣と、防音対策を兼ね備えたもの。
駐車場の脇に延びる玄関アプローチの足元には古い屋根瓦を小端立てして再利用。雨の日でも滑りにくく、安心して歩けます。
奥の玄関へと続くアプローチは緩やかな傾斜を付けたスロープに、ここにも「匠」のこだわりが。アパートに入っていた土壁を砕いて再利用し、丈夫で滑りにくいスロープを作り上げました。
騒音に配慮した空間
玄関ホールの南側にある引き戸の先には…、ここが築半世紀近い古いアパートだったとは思えない開放的でモダンなリビングダイニングが誕生しました。
防音対策を徹底した匠。飛行機が飛ぶ側、家の東面に、極力 窓を作りませんでした。その東側のユニークな見た目の壁にも防音へのこだわりが。解体した家の柱をカットし、東側の壁に貼り付けることで防音効果が期待できます。
もちろん、リビングダイニングの大きなサッシも防音効果の高い二重サッシ。大きな窓の先にはウッドデッキがつながり目の前には、初めて出来た我が家の庭。
リビングの隣には6畳の和室。普段は戸を開けてリビングとひと繋がりの空間に、娘さん家族が遊びに来た時には戸を閉めてこの部屋に泊まれます。
雰囲気ある床の間の「落とし掛け」は2階を解体した際に小屋裏で見つかった丸太梁を加工したもの。
和室の東側には光と風を導くための必要最小限の大きさの地窓。障子のように見えますが、実はガラスが入っていて二重サッシで防音対策もしっかり。
バーベキューが楽しめる庭
この家に初めてできた庭。その庭を囲む格子の板塀は、通りからの視線を遮りながらも風と光を通します。
大きな庇の下、ウッドデッキの隣にあるのはなんと、バーベキューコンロの収納スペース。奥のキッチン窓は食材や食器の受け渡しにとっても便利。コンロを庭側に引き出せば、そこが即席のキャンプ場。
使い勝手が良いキッチン
新しいキッチンは動線が広く、娘さんが遊びに来た時には一緒に料理が楽しめます。もちろん、収納もたっぷり。
換気にも便利な南の窓からは、洗い物をしながら庭が眺められバーベキューの時にはコンロの目の前にあるこの窓が大活躍。
キッチンの奥には、リビングからは見えないパントリー。家電製品や収納棚が並び、奥の引き戸は玄関に通じています。買い物帰りにすぐに荷物を運べる便利な動線です。
安心できる寝室
玄関ホールから、リビングと反対の北側へ進むとその奥は夫婦の寝室。玄関を中心に、南側にお客さんを招くパブリックスペース、北側にプライベートスペースを配置しました。
寝室からはウォークインクローゼットに入れるようになっています。引越し時に大量に処分したとはいえ仕事柄、服が増えがちな夫婦。この大きさなら、きっと安心です。
寝室をL字に囲むこの空間に衣類や荷物を収納すればそれ自体が音を吸収し、遮る役目を果たすため防音効果が一層、高まります。
寝室の上にはロフトも作られ、さらなる荷物の収納が可能に。15畳もある大きなロフトは様々な物がたっぷり収納できるだけでなく、ここもまた、多くの荷物を仕舞うことで上からの騒音を吸収する効果があります。
くつろげるお風呂
洗面所は、ちょっと腰掛けて休むこともでき収納は洗面台の下の他、鏡の裏にも用意しました。
夫婦待望の新しいお風呂。清潔感のある白いハーフユニットバスを採用し壁はヒノキ張りに。夫婦が大好きな温泉気分を我が家で味わえるよう香り高いヒノキの板を四方に張り巡らせました。
浴槽に入ると目の高さの窓の向こうには坪庭が。風情に癒されながら楽しめます。
その坪庭は、玄関脇から鍵付きの扉を開けて入ることができ庭の手入れや窓拭きをする際も、楽に出入りできます。
洗面脱衣所の奥の扉を出ると、そこは物干し場。以前は25メートルもあった洗濯動線がほんの数メートルに短縮されました。庇もあって突然の雨でも安心。乾いたら寝室の窓から取り込み、そのまますぐにウォークインクローゼットへ収納できます。
大阪府大阪市
岩鶴工務店
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