2015年3月15日放送
営業再開を急ぐ店
年内に立ち退きを求められ、探した物件の現場検証を終えた小島さん親子と匠。
そこで、小島さん親子から衝撃の依頼が…
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小島 よしお
お店が12月いっぱいで立退きなので、(現在12月だが)無理を承知で2月中にリフォーム出来ればと思っている。
森の木の代弁者
松永 務
今回のリフォームは、時間やコストを考えて今の店舗のインテリアを移築するのがメイン。
前回のリフォームから5年しかたっておらず材料も新しく、現在のインテリアがお母さんの店として認知されているので継承していきたい。
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赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
南国の伝統を取り入れた店先
店の正面には木のルーバーの庇を設け、その下には、以前使っていた赤瓦やチャーギの柱を再利用して沖縄らしい風情を演出しました。
放置されていた花壇には、南国の花を植えて蘇らせました。
ブロック塀に琉球石灰岩を貼って作ったのは、魔除けの役割をするといわれるヒンプンとよばれる沖縄独特の壁。
琉球石灰岩は、採掘場を経営するお母さんの実のお兄さんから、分けてもらいました。
壁の内側には、テラス席を設けました。
もともとあった花壇を90センチ分解体して通路を設け、住居側に行き来できるようにすると共に、厨房の窓からテラス席へすぐに料理を出せるようにしています。
テーブルの脚や入口の脇に積んだ穴のあいたブロックは沖縄の建物でよく見られる花ブロックと呼ばれるもの。
強い日差しを遮り柔らかな光を導きます。
穴の部分に棚板やフックを取りつければ、可動式の壁面収納にとして使えます。
前回のリフォームがきっかけで観光大使に任命されたよしおさんの盾もここに飾りました。
新しいアイディアも取り込んだ移築
琉球絣の反物やお母さんが買い付けた商品をディスプレイする網もそのまま移築されました。でも、天井が1メートル高くなった分、以前よりも広く感じられます。
よしおさん手作りのシーサーも、ちゃんと店全体が見渡せる場所に置かれています。
客席を向かい合わせにして、赤瓦の軒が連なる伝統的な沖縄の町並みを再現。
古くなったゆんたくコーナーのソファは新たに作り直し、奥の一部をなくしてトイレの行き来を楽にしました。
大勢で囲めるこのゆんたくコーナーのソファは、座面の下を収納に。
食事中、邪魔になるバッグや上着もここにスッキリ収まります。
広く使い勝手の良い厨房
前の店で使っていた食器棚をスライド式にして収納量を大幅にアップ。
場所を取るビールサーバーのボンベも、ここに収めました。
お母さんの希望で、ガスコンロは火力の強い業務用に。
顔を上げれば、その正面の小窓から、奥の客席まで見渡せます。
座敷側には、配膳の手間がかからないよう、小窓も作りました。
地元の素材を活かしたステージ
カウンターの向い側の少し開けたどの客席からも見えるスペースに「匠」は三線を奏でるミニステージを設けました。
その背景にかけられた淡い山吹色の「のれん」は、松永とよしおさんが一緒に作った久米島伝統の絞り染めのウージ染め。
久米島の照りつける太陽の下、風に揺れるサトウキビの畑をのれんに描き土間は畑の赤土で仕上げました。
沖縄県中頭郡
株式会社 大興建設
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