2015年6月14日放送
膝が泣く家
■家の前の外階段は手すりが無く急傾斜
■外階段を上るときはアルミの柵を手すり代わりにしている
■買い物をしたあとの荷物は外階段でバケツリレーのように運んでいる
■台所の床はふわふわになってしまい踏み抜く危険がある
■台所のすぐ隣にお風呂とトイレがあり、食卓は使っていない
■古い浴槽はとても深く膝へ負担がかかってしまう
■浴室の扉はレールが壊れてしまい、カーテンで代用している
■浴室はタイルが剥がれ落ち土台が腐食してしまっている
■洗濯機は屋外に置かれ、そこまでの通路はとても狭く使いづらい
■屋外の洗濯機は一段低いところにあるので、洗濯物をもぐりこむようにして取り出さなければならない
■2階への階段は55度の急傾斜で上り下りに一苦労する
■物干し場の入口には40センチの高い段差がある
楽しい住まいの発明家
原 宏
お母さんも娘さんも膝を悪くされているので、1階だけで生活できるのが理想だが、小さな住宅なので1階、2階合せて生活できる大きさである。なので、なんとか階段を上り下りしやすいように考えなければいけない。また、構造材が腐食しているだろうと思うので、開けてみるのが怖い。
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親子に優しい玄関
駐車場から続く壁面に並ぶ四角い突起は、娘さんの手摺りを兼ねた装飾。
緩やかになった階段の片側には握りやすく、体をしっかり支えられる波型の手摺りを設置。
さらに階段昇降機も設置。娘さんとお母さんの膝の具合が悪い時や 重い荷物がある時、将来、万が一、車椅子の生活になった場合に役立ちます。
軽くて開閉が楽なアルミの引き戸の先に十分なスペースを確保。靴の脱ぎ履きが楽なように手摺りと収納ベンチを備え付けました。
玄関ホールの壁に埋め込んだ手摺りは動線を最大限に広く使うための匠のアイデア。新たな憩いの空間へ導きます。
安心して立てるキッチン
アクリルゴムにパイン材を張った床は膝にやさしく床が抜ける心配もありません。「匠」オリジナルのキッチンは収納も充実。
電子レンジ置き場は壁に埋め込み、スライド棚に。ワンタッチで降りてくる電動昇降式の食器棚も備えています。
キッチンの横の南向きの掃き出し窓はフルオープンになりそこから、花壇に面したウッドデッキに出られます。
暮らしやすい工夫
新しい階段の手前には、障子を開け放てばLDKとひとつながりになるお母さんが望んだ畳敷きの仏間が生まれました。
東の庭に面した窓をとるため以前は東に並んでいた風呂場とトイレを西側へ。洗濯機も室内に収まり、お風呂には扉も脱衣所もあります。
回り階段の踏み板にはクッション性と滑り止めを兼ねたゴムチップシートを貼り外階段同様、握りやすい波型の手摺りを取り付けました。
2階も生活しやすく
親子の寝室のある2階。夜中にわざわざ1階に下りなくてもいいよう2階にもトイレを作りました。
階段の天井高を確保するために出来てしまう床の段差を小上がりにして、ベッドとして利用しました。
幼稚園に勤める娘さんのために作った作業机には扉の裏に鏡をつけたドレッサーまで。
2階にあるもう一つの部屋、以前は娘さんの部屋だった南側がこれからはお母さんの寝室に。
必要十分な容量のクローゼット収納を備え壁に作り付けた大きな棚の脇には、お母さんの嫁入り道具の鏡台をリメイクして備え付けました。
千葉県船橋市
石井工務店
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