小五郎の姑、ふくの母親。出世もはかどらず、跡取りもできない「ムコ殿」のふがいなさを嘆く日々を送っている。今回、家出した娘・ふくに代わって小五郎の世話を焼くが、小五郎にとってはどうにも居心地が悪い様子。

小五郎の妻。母・ふくと共に渡辺家を発展させようと意気込む毎日。今回、めずらしく怒りをぶちまけた小五郎と夫婦ゲンカになり、勢いで家出をしてしまう。ふと足を向けたのは、夫との離縁を望む女たちが駆け込む縁切り寺だったが……。

流しの仕事人で、瓦屋の陣八郎の妻。表の顔は髪結いだが、持ち前の俊敏さと器用さを活かしてスリをすることも。過去の出来事が原因で口をきくことができない。

三奉行のひとつである寺社奉行を務めるエリート。
斬殺事件が起こった縁切り寺の新住職に燕天を任命し、自身も視察と称して寺に足を運ぶ。

夫の暴力から逃れて、娘のみさととゆいを連れて、縁切り寺にやってきた。

不気味な殺気を漂わせる、凄腕の浪人。

燕天が新住職に就任した縁切り寺に勤める小僧。

女っぽいふるまいの女衒。なぜか男子禁制の縁切り寺に出入りしている。

住職もろとも女たちが斬殺された縁切り寺に、新たにやってきた新住職。僧侶というには高価すぎる衣装を身にまとい、怪しげな雰囲気を醸し出す。

お市の娘で、ゆいの姉。

お市の娘で、みさとの妹。

小五郎の同僚の同心。お上の言うなりのお役所仕事には苦々しい思いを感じている。妻のはつと子だくさんの大家族で暮らしており、ふくに家出された小五郎を気づかって家に招いて食事をごちそうする。

結城新之助の妻。子だくさんの大家族に囲まれて一家を切り盛りする肝っ玉母さん。ふくに家出された小五郎に手料理をふるまう。

本町奉行所に勤める与力。小五郎ら見廻り同心たちの上司にあたる。長いものには巻かれる、いわゆる管理職人間。縁切り寺で起こった殺人事件の捜査にも、寺社奉行からの圧力を怖れて及び腰に。