兵庫県姫路市の沖合、１８キロに位置する家島諸島は大小４０余りの島々から成っています。家島諸島の中でいちばん面積が大きい西島には、山から石を切り出す砕石場があります。その頂上には「コウナイの石」と呼ばれる巨大な石があり、パワースポットとして注目されています。

古くから塩作りが盛んだった瀬戸内。家島諸島には昔ながらの方法で作り出す塩があります。まろやかで、自然な甘みを含んだ塩は、評判を呼んで、今では素材にこだわる料理人や食通に愛されています。

６月の初め１０日間ほどだけ、家島の夜に現れるヒメボタル。ゲンジボタルのような水辺に棲むホタルとちがって森の中に生息しています。兵庫県では絶滅危惧種に指定されています。

家島諸島の坊勢島は、全国有数の漁場です。この時期おススメは穴子。坊勢島では、ぶつ切りにして、水と醤油だけで煮る家庭料理があります。口に入れたらとろけて、骨だけがきれいに残ります。この骨から染み出る味が天然の調味料。食べ出したら止まりません。