播州平野を南北に流れる加古川。その河口に開けた加古川市は上流から運ばれる木材の集散地だったので木工が盛んになりました。上荘町の国包地区は江戸時代からの伝統を受け継ぐ「国包建具」で有名です。

加古川名物のかつめしは、洋皿の上にご飯を盛り、ご飯の上にカツをのせ、カツの上からデミグラスソースをたっぷりかけ、つけ合せには茹でキャベツ、これをお箸でいただきます。今では加古川周辺だけで150店舗以上のお店で食べられます。

加古川に日本に数えるほどしかいないグラブの「型付け職人」がいます。新品のグラブをお湯につけ、揉んでグラブハンマーでたたいて、使う人の手に馴染むグラブにしてくれます。新品のグラブでも驚くほど柔らかく手にフィットし、ちょっとした指の動きにも反応。ボールが吸い込まれて行きます。

壁や床を塗る左官屋さんが、その技を応用して、セメントでリアルな小さな動物や食べ物を作っています。針金の骨組みに特製の小さなコテでセメントを少しずつ塗りつけ、最後に色を塗ります。今では150点以上の作品があります。最新作は漆喰で描いた壁画です。