新開地にある昭和6年創業のおでん屋さん「高田屋京店」。長年に渡りおでん鍋の前に立ち続けていた二代目の一男さんが今年亡くなり、今は孫の拓矢さんが三代目を継いでいます。お母さんとおばあちゃんに見守られながら、親子三世代で８０年以上続く変わらぬ味を守り続けています。

北野坂の異人館街から少し下がった不動坂の途中にあるレトロなバー。冬のこの時期にはカウンターの横にある暖炉に火が入ります。「お酒と炎は良く合う」と御年80歳のオーナーバーテンダー中泉さんは言います。体を温めてくれるばかりか、視覚、聴覚、嗅覚からも癒されるんだとか。

横浜、長崎とともに日本三代中華街に数えられる“南京町”。冬場には、街のあちこちから美味しそうな湯気が。南京町でどこよりも行列を作っているのは大正4年創業の「老祥記」です。日本で最初に“豚まん”と呼び始めた店。最新の豚まんは、「大同行」のイカスミ入りのブラック豚まんです。

北野異人館から少し下がった中山手通にある、昭和26年創業のロシア家庭料理の「バラライカ」。ロシアに昔から伝わる家庭料理の代表は、たっぷり野菜を煮込んだ牛骨のスープ“ボルシチ”です。メインディッシュのビーフシチューは、パンで蓋をしたつぼ焼きで提供されます。