生野区は、靴づくりの盛んなまち。小さな下請け工場が数多くあり、工程ごとに分業制で靴を生産しています。そんな中、シューズ・ミニッシュは生野から世界に向けて自社ブランドの靴を企画・販売しています。機能性とデザインにこだわったブランド「リゲッタカヌー」は、国内のあちこちに販売店があるほか、アジアなど海外でも販売され人気を博しています。

JR桃谷駅のほど近くに切子ガラス専門の店舗兼工房「たくみ工房」があります。主宰の高橋太久美さんは、50年以上切子ガラス一筋。幻と言われた薩摩切子を研究・復元するなど、さまざまな切子の技法を学んできました。そうして独自に編み出した数々の技法を用いて「たくみ切子」という切子の器を制作しています。

房本デザイン工芸は、昔ながらの和紙で作った張子の面を製造・販売している工房。代表の房本武義さんは、独学で張子面づくりの技術を身につけ、手作り、そして紙ならではのやわらかな雰囲気にこだわって面づくりを続けています。房本さんが作る数々の面の中でも一番人気なのが狐面。伏見稲荷の参道の土産物店でも販売されています。