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棚原憲悟さん 兵庫県川西市 『株式会社棚原写真事務所』

20241214日(土) 午前11時

犬専門カメラマン

棚原憲悟さん 兵庫県川西市 『株式会社棚原写真事務所』

「本当にキレイに撮ってくれました」、「一瞬の表情を捉えてくれて」、「誕生日には毎年撮ってもらってます」。喜びの声を集めているのは一人の写真家。独特のスタイルで撮影していくその被写体は…ワンちゃんです。犬専門のカメラマン、棚原憲悟さん。これまでに5,000匹以上を撮影したといいます。声なき犬を可愛く撮るそのテクニックとは?

ある日は、棚原さんの自宅の庭に作られたワンちゃん専用のスタジオでの撮影。「とにかく犬を怖がらせない、驚かせないことが肝心」。なので棚原さんのカメラはシャッター音がしません。ここでも、依頼者が驚くようなカワイイ表情を捉えていました。

棚原さんは大阪府茨木市出身。高校卒業後は、大手企業に就職します。結婚後、犬を飼い始め「犬が可愛くて写真にハマりました」。そして会社には、45歳以降は自由に定年を決められる選択定年制度があることを知り、今後の人生を考え出したのです。安定した企業人の道を捨てるのに、不安はなかったのでしょうか。特に奥様の駒美さんは?

案の定、棚原さんは実績もなく、犬専門のカメラマンの仕事はありませんでした。そんな中、恩人といえる存在が、ドックランを運営する廣中友司さんでした。廣中さんは棚原さんの何を認め、何に共感して、撮影をバックアップしてくれたのでしょうか。

棚原さんは多くのお客さんを集めて、愛犬と楽しめる写真撮影付きの、いちご狩りやクルーズ船ツアーなどを行っています。今回は、犬専門のカメラマンだからこそわかる、スマホで愛犬を可愛く撮る方法を、参加者に教えるイベントを行うことになりました。

この日、棚原さんにとって大切な撮影がありました。訪れたのは、老犬の無料デイサービスを行う施設。犬が大好きで、犬に関わるものとして何ができるか、と考えて運営への寄付を行っています。

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棚原写真事務所
概要犬の楽しい表情を撮影する犬専門のカメラマンのスタジオ・事務所
住所兵庫県川西市大和東4-14-15
電話番号080-4769-5111
営業時間撮影に合わせて変動
定休日不定休
備考ホームページ
https://tanahara-photo.com/  
インスタグラム
https://www.instagram.com/tanaharaphoto/
撮影イベント等の告知はインスタグラム参照

料金                         
撮影基本料金 3,300円               
写真データ料金 5枚パック5,500円~ 

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中田光彦さん 『神通硝子製作所』 滋賀県高島市

2025510日(土) 午前11時

琵琶湖を愛する滋賀のガラス作家

中田光彦さん 『神通硝子製作所』 滋賀県高島市

栃木県で開かれた、40万人もの人が訪れる「益子陶器市」。ここに、多くの人が詰めかける展示がありました。陶器ではなく、なんとガラスの器。まるで波紋のような「ゆらめき」を感じさせるデザイン。作ったのは滋賀県に住むガラス作家。様々な技法で、ガラスに命を吹き込みます。滋賀を愛し、琵琶湖を愛する作家の熱きチャレンジに密着しました。

琵琶湖の西側に位置する高島市。琵琶湖に接する高島に3年前に移住し、工房を構えた「サブロウ」こと中田光彦さん。妻の祐季さんと、この工房『神通硝子製作所』でガラス作品を作り続けています。板ガラスと粉ガラスを熱して融合させた器「あふみ」。溶けた雪の質感をイメージした「しゃりしゃり」。どれも琵琶湖の水と光をテーマにしています。

中田さんに様々なガラス作りを見せてもらいました。小さなガラス板や粉ガラスを組み合わせ、熱して溶かし一枚にする「キルンワーク」。冷ましてから研磨・成形を経て、陶器の型にのせて熱すると…琵琶湖の波紋をイメージしたカラフルなガラス皿ができました。他にも切子など、多彩な技法で皿やグラスを生み出していきます。

滋賀県の大津市で生まれ育った中田さん。海外への憧れが強く、高校卒業後はドイツに渡りワインを販売する仕事に。そこで妻の祐季さんと出会いました。そして二人で訪れた旅先の教会で、ガラス工芸に出会うのです。

帰国後、富山県にあるガラスの研究所で学んだ中田さん。富山でガラス作家として腕を磨きました。しかし、心の中にはずっと、地元・琵琶湖がありました。そうして2022年、琵琶湖に接した高島市へ移住。琵琶湖のそばでガラス作りを始めました。

春に個展を開く中田さんは、新たな作品に取り掛かります。地元・高島に咲く草花をモチーフにした切子のグラスです。しかし彫り方が難しい。そこで中田さん、以前に「花切子」を教わった第一人者に教えを乞うことにしました。藤本幸治さん95歳、現役最高齢の切子作家です。刃の当て方などを実演で教わった後、デザインにもアドバイスをもらいました。藤本さんの言葉から大きなヒントを得た中田さん。切子グラスの製作を再開します。そうして、出来上がったグラスは、どんな仕上がりになったでしょうか。

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