新・企業史博物館

創業９０年を誇る「関西アーバン銀行」。長い歴史の中での最大のピンチは、「バブル崩壊」だった。
次々と破綻する地方銀行。しかし、他行と同じことをしても、取引をしてもらえない。 顧客満足度の高い独自の商品で目を引き、存在感の高い広域地銀を目指さなくては。
そこで考え出されたのが「日本初」にこだわった、斬新なアイデアの「金融商品」だった。
返済期間５０年の若年層向け住宅ローン、くじ引きラッキー定期預金など、他社にはない商品を次々と発売していった。ユニークなアイデアを出し合うことで、社内も活性化。しかし、一方ではバブル崩壊でうけた傷をいやすため、経営陣は思い切った決断をする。
それが「合併」。
平成１６年、ライバル関係にあった「関西さわやか銀行」と合併することで、大阪府内２位の地位を築き上げる。そして　この合併が金融業界を大きくかえるスタンダードをいくつも生み出していった・・・。