- 関西で撮ってくれはったので、現場の雰囲気も段取りもすごくいいですよ。
舞台の場合は11時に始まったら夜の8時には終わっています。それに比べてドラマは朝早しい、夜遅い。その代わりに昼からいけますとか、時間はいろいろやね。舞台と違うのはその点ぐらいです。 - こんな人が世の中にいてたらいいなと思います。そして、見てる方に身近に感じてもらえたらよろしいね。「こんなんいてへんわ」じゃなくて、「いるやろなー」と思ってもらえたら嬉しいですね。
ものすごい普通のおばさんのドラマなんですが、(ドラマの中では)日常がないんですよ。ご飯を作るシーンはあるけれど、アイロンをかけたり、洗濯したりという日常が描かれていない。
ドラマは事件が起こったところから始まっているんです。
普通に日常を見せといて、バッと事件が起こるというのとは違って、事件が起こったところからすべてが始まっているから、この人は事件が起こってないときはどんな生活をしてたんやろう、ということを考えて演じてました。
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岸部一徳さんは、芸能界の中で一番古い知り合い、というか先輩なんです。
私が20歳の時分から30年。ずっと親しくさせていただいてます。あの方は厳しい方ですよ。大人やから、「ここ間違うてる」とか、「おかしい」とかは言わはりませんけどね。小津安二郎監督の映画に出てくるような人で、俯瞰で物が見れる人。頭のよい方ですね。鈴木京香さんは、品がいい!品がいいというのは努力ではできませんねん。
持って生まれたもんかなあ。もちろん演技もお上手であるとか、美しいとか、ステキであるとか、チャーミングであるとか、素晴らしく豪華で華があるとか、形容しようと思ったら幾通りもありますけど、品がある方というのが一番の印象です。
それはすばらしいことですからね。 初共演でしたけど、普通にしてはるしね。肩で風切ってるような人やないし。気ぃよくしてくれはりました。