町奉行所に勤める同心。裏稼業は仕事人。奉行所では面倒な仕事を避け、家では婿養子として肩身が狭い日々を送る。だが、ひとたび“仕事”となれば、悪人たちを一刀両断にする冷徹さを発揮する。 |
襖や屏風を修繕する経師屋。裏稼業は仕事人。筆に錐を仕込んだ仕事道具で、相手の心臓を射抜いて息の根を止める技を持つ。食道楽・酒好き・女好きの豪快な性格。 |
表稼業は着物を作る仕立て職人。裏稼業では、しつけ糸で首を絞め上げる技で相手の命を奪う。やんちゃで負けん気の強い性格。 |
小五郎の姑、ふくの母親。婿の出世がはかどらないことと、なかなか跡取りができないことに気をもんでいる。 今回、本町奉行所に栄転したという小五郎に喜ぶが……。口癖はもちろん「ムコ殿!」。 |
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小五郎の妻。母・ふくと共に渡辺家を発展させようと意気込む毎日を送っている。 内心、疎ましく思う小五郎だが、彼女の悪気ない思いやりに本音を言うこともできずにいる。 |
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涼次が遊郭から連れ帰るはめになった少女。 ワケありの家出娘で、匳の家に居候することに。 |
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「塵尽会」の下で働く人足。 仕事で江戸にやってきたのを機に、「塵尽会」を抜けようと考えている。 |
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「塵尽会」の用心棒的な存在で、燕斎の手足となって働く。 |
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幕府の普請改役。 「塵尽会」の棟梁・燕斎と通じ、お上の土木仕事を「塵尽会」に発注している。 |
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小五郎の同僚の同心。今回、小五郎とともに南町奉行所から本町奉行所に転属になる。 両親、妻、6人の子供という大家族とともに暮らしているため、なかなか子供を授からない小五郎にアドバイスしようと世話を焼く。 |
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本町奉行所筆頭同心。小五郎ら見廻り同心たちの上司にあたる。長いものには巻かれる、いわゆる管理職人間。 新たに部下となった小五郎に、潜入捜査を命じる。 |
常磐津の師匠。裏稼業は、“仕事”の情報屋。恨みを晴らすことを願う頼み人たちから、“仕事”を請け負う。肝の据わった男勝りの性格で、個性の強い仕事人の面々をまとめるプロデューサー。 |
ただならぬ雰囲気をまとう、謎めいた男。「世の為、人の為」を合言葉に、お上から次々と大きな土木仕事を受注している「塵尽会」の棟梁である。 |