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治療薬開発に期待 致死率30%「人食いバクテリア」の感染をMn007という分子の塊が抑制することを発見 神戸大チームが発表

04/30 18:57 配信

 死に至ることもあり「人食いバクテリア」として知られる劇症型溶血性レンサ球菌の感染症について、神戸大学は30日、ある分子の塊が感染を抑制することを発見したと発表しました。

「人食いバクテリア」と呼ばれる「劇症型溶連菌感染症」は手足の壊死や多臓器不全などを引き起こし、約30%が死に至るとされます。

 神戸大学は30日、大学院工学研究科の研究グループがMn007という分子の塊が溶連菌の感染を抑制することを発見したと発表しました。

 溶連菌はDNAを分解する酵素を分泌し、ヒトの感染防御システムを破壊しますが、Mn007が塊になったものを溶連菌と混ぜ合わせると、酵素の働きを阻害することができ、治療薬開発につながることが期待されます。

 今年の患者数は4月21日までで730人(速報値)と、過去最多となった去年(941人)を更新するペースで、感染の拡大が懸念されています。

最終更新:04/30 18:57

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