関西ニュースKANSAI

　大津市に住む７６歳の男性が、「あなたのパソコンがウイルスに感染しています」「口座情報やパスワードを教えてください」などのメッセージを信じて、現金約４２５０万円をだまし取られたとして、警察が多額詐欺事件として捜査しています。

　警察によりますと１９日、大津市に住む会社役員の男性（７６）がパソコンを操作中、画面上に「トロイの木馬に感染しました。至急サポートセンターに電話をしてください」などとメッセージが表示されました。

　男性が表示された連絡先に電話をかけたところ、応対した「大手ＩＴ会社の社員」を名乗る男２人から、「あなたのパソコンが悪質なコンピューターウイルスに感染しています」「このままではあなたの口座情報が流出し、口座からお金が盗まれます」「今から手続きをしていきます。遠隔で操作します」「あなたの口座を守るための作業を進めていきます。口座情報を教えてください」などと言われたということです。

　これを信じた男性は、男らに会社名義の口座情報やパスワードを教えたところ、複数回にわたり他の口座に不正に送金され、現金あわせて約４２５０万円をだまし取られたということです。

　警察は多額詐欺事件として捜査するとともに、「ウイルスに感染しました」「口座情報やパスワードを教えてください」といったものは詐欺とみて、パソコンにこのような画面が表示されたときは必ず警察に相談するよう注意を呼びかけています。