関西ニュースKANSAI

　２０２２年に安倍元総理が銃撃された事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告（４４）の裁判員裁判について、奈良地裁が初公判を１０月２８日に開く日程で調整していることが分かりました。

　山上徹也被告は２０２２年７月８日、奈良市内で選挙応援中の安倍元総理を銃撃したとして、殺人などの罪で起訴されています。

　この事件は、裁判員裁判で審理される見通しで、争点や証拠を整理する公判前整理手続きを非公開で実施。

　公判前整理手続きは平均で１１カ月あまりですが、今回は長期化していて、すでに１年７カ月が経過しています。

　弁護側は裁判で情状面の主張に重点を置くとみられ、関係者によりますと、長期化している要因には、母親が旧統一教会の信仰を続ける家庭で育った影響を争点にするかどうかの協議や、地裁の警備体制の調整があったということです。

　地裁は検察と弁護人に１０月２８日に初公判を開く日程を提案し、調整が進められています。

　山上被告の公判期日には、他の裁判を入れない方向で進められているということです。