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ガザ地区で戦闘が再開されるなか、パレスチナのイスラム組織「ハマス」は新たに人質の男性の映像を公開し、イスラエルに対して「停戦合意によってのみ人質は生還できる」などと圧力をかけました。

イスラエルメディアによりますと、ハマスが12日公開した映像の男性は、エダン・アレクサンダーさん（21）でアメリカとイスラエルの国籍を持つイスラエルの兵士です。

エダンさんは映像の中で、ネタニヤフ首相などに対し「なぜ嘘をつく」などと主張し、今も人質として拘束されていることに「希望を失っている」と話しています。

エダンさんはハマスとイスラエルの1月の停戦合意で、3月に解放される人質として名前が上がっていました。

しかし、その後イスラエルはガザ地区への攻撃を再開し、停戦が事実上、崩壊したことでエダンさんの解放は見送られました。

ハマスは「停戦合意によってのみ人質は生還できる。時間は迫っている」などとイスラエルへ揺さぶりをかけています。

ガザ地区を巡っては、イスラエルのカッツ国防相が全土で作戦を拡大するとの声明を出していて、戦闘の激化が懸念されます。

ガザの保健当局は12日、2023年に戦闘が始まってから、5万933人が死亡したと発表しています。