1971年の日米対抗からの伝統ある今大会が、
2008年、マイナビABCチャンピオンシップとして生まれ変わった。
1その初代王者に輝いたのは、石川遼。
深堀圭一郎との息をのむ激戦を制し、プロとしてツアー初優勝を飾った。
最終日15番、奇跡のアプローチ。
18番、ラフからまっすぐピンを狙った2打目は池へ。
そしてウォーターショットは、まるでボールに何かが乗り移ったかのようにカップに近づいていった。
ゴルフはしばしば人生にたとえられる。
4日間果敢に攻め続けた17歳の少年だが、表彰式で見せた大粒の涙が物語るように、
最終日も決して順風満帆だったわけではない。
やっとの思いでつかみとった1勝。
それほどに重い、「ツアー1勝」の称号。
その石川遼がこの秋、
ディフェンディングチャンピオンとしてABCゴルフ倶楽部に帰ってくる。
厳しいラフと、マスターズに匹敵する高速グリーン。
ツアー屈指の難セッティングが彼を待ち受ける。
攻めか、まさかの守りか?
進化し続ける少年は、今年はどうやってコースと戦うのだろうか?
2009年3月吉日 大会事務局長