ある小さな漁港で

道は、小さな漁港で終わっていた。
遠慮がちに港の広場の隅に車を止め、海をのぞき込むと、
足元には期待していたものをはるかに超えた光景が広がっていた。
ところが残念に思うことは、これだけ澄んだ水のおかげで、
海底に沈んだゴミが目についてしまうということだった。
風景の写真を撮るとき、最大の難題はゴミと言っても
過言でないほど、この国にはゴミが散乱している。

 
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Photo&Essay:Shuji Enmando