機械化の波に押され、今では貴重な存在となってしまった風景、稲のはさ掛け。 赤い土壁を背に、秋の日差しを一杯吸い込み、更に自然の恵みを詰め込んだ米となる。 この若狭の地では、まだこういった昔懐かしい光景が点在し、 それを見つけるたびに、心が癒されるのだ。 効率ばかりを追求して、一直線に走ってきた時代の流れを問う、 大切なものが、この若狭にはある。