手塚「ヨシダダイキチさんはAlayaVijana(アラヤヴィジャナ)というバンドのリーダー。そして愛・地球博のパビリオン日本館のBGMの監修もされています。まずこの"AlayaVijana"の意味からお教えください」ヨシダ「いろいろな記憶の貯蔵庫という意味です。僕のバンドはいろいろな伝統楽器を使っているので、それも過去からの記憶という意味を込めて付けました」手塚「編成がヨシダさんのシタールの他、タブラ、ホーメイ、マリンバ、アラビック・パーカッション、ベースですが、ホーメイとは?」ヨシダ「モンゴルに“ホーミー”と言うのがあるんですが、声です。一人で2音3音だします」手塚「音楽のジャンルは?」ヨシダ「ワールドミュージックなんですが、もうちょっと伝統に則った音楽です」
手塚「他のワールドミュージックとここが違うという所は?」ヨシダ「ベース以外はシルクロードの楽器なんです。ですから同じ文化圏の楽器なので、ルーツミュージック延長線上にある音楽です」
手塚「アルバム“アラヤヴィジャナII”のジャケットに手塚治虫の“ロビタ”が使われていますが、何故ですか?」ヨシダ「ロビタも過去から未来への流れの中にあるので、このバンドと共通するので使いました」
手塚「前回のアルバムにはゲストボーカルとしてUAさんが参加されています。そして今回は奄美の島唄の第一人者、朝崎郁恵さんが参加されていますね」ヨシダ「たまたま彼女のCDを聞いて良かったので、ダメもとでお願いしたらやってくれるということで...朝崎さんは奄美の昔の方言を話せる方です。いわゆる過去を保存しているという所がロビタにも通じますし」 |