昨日・2008年8月5日、大阪市北区大淀南の地で42年の長きにわたり関西の皆様に親しまれた(旧)ABCホールが完全に閉館しました。ぐすん、、、■初期には、あのTV界の大物ディレクター・澤田隆治演出による「てなもんや」シリーズの収録が行われていた伝統のホールです。その後も、「プロポーズ大作戦」、「ただいま恋愛中」、「シャボン玉プレゼント」、「三枝の国盗りゲーム」、「霊感ヤマ感第六感」、「ヤングプラザ」、「枝雀寄席」、「世界一周双六ゲーム」、もちろん「新婚さんいらっしゃい!」、「探偵!ナイトスクープ」など今も続く番組も含め、数多くの人気番組がここで制作されてきました■うーん...若い人はこの番組名を見て、どれくらい知ってるのかなあ?プロポーズ大作戦っていってもフジテレビのドラマじゃないですよ。桂きん枝さんが全国で人探しして、横山のやっさんが「神のオン前にて身をゆだねたる...」ってお祈りして、5番のボケに西川きよしさんがズッこける、...あのプロポーズですよ!...とにかく、艦長が大学生だったころから数年間、日本中の大学の学園祭はこの「プロポーズ大作戦」の中の企画「フィーリングカップル5vs.5」や同じくABCの人気番組「ラブアタック!」のコピー企画で埋め尽くされていたのです■その後、この大学生による番組コピーの対象は「ねるとん」に移行し...その後...その後どうなんだろ、はっきりいって大学生が夢中になるようなテレビ番組は日本中で生まれてないんじゃないでしょうか?さびしいなあ...■「テレビに出ること」があんまりかっこいいことじゃなくなったんだよなあ。さびしいなあ...■まあ、恥ずかしながら艦長はABCホール42年の歴史のうち3分の2の時間、あそこで仕事をさせてもらってきたわけで、その間に、テレビの作り方、あるいは日本人とテレビの関係がどう変わってきたか?についてはさまざまな思いや自分なりの分析があったりします。そのプロセスというか歴史的な流れは実は、今回朝日放送が移転・新築されるにあたって「ABCホール」という名前のハコがどうなったか、どこが同じでどこが変わったのか?ということとも深く関わっているのです■大袈裟にいえば、ABCホールの歴史を語ることは、関西のテレビの歴史...少なくとも半世紀前の黎明期から現在までを語る上で重要な1章になることでしょう。そして願わくば、未来を語るときにも、ここ「ABCホール」の名前を登場させたい!そう僕は思っているのです。(艦長)
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- 2008年08月06日水曜日